旭市は、新庁舎の位置が旭文化の杜公園内の一部に決定したことを受けて、同公園区域の変更と現庁舎敷地及び矢指地区に整備する築山型避難施設を都市公園とする計画案の概要の縦覧を16日から開始した。計画案は今月30日まで縦覧し、来月13日に公聴会を開催。5月に市の都市計画審議会に諮問し、法定協議を経て8~9月ごろの決定・告示を目指す。
新庁舎は、市の災害対策本部となることから、早期建設に向けて建設候補地を検討。その中で旭文化の杜公園がふさわしいと判断し、同公園の一部約1・0haを廃止して新庁舎用地とする。
計画案では、都市公園と市庁舎の防災機能を連携させることで、同公園における防災機能のより一層の強化を図ることとした。公園の一部を市庁舎の敷地とするため、公園面積は約13・8haから12・8haに減少。また、区域変更に併せて公園の名称を「旭文化の森公園」から「旭文化の杜公園」に変更する。変更後の公園利用では、新庁舎との景観に配慮し、一体感のある公園として施設の充実を図っていく。
また、同公園の面積減少に伴い、新たに代替公園として現市庁舎敷地と築山型避難施設を公園として整備する。現庁舎周辺は用途地域内の市街地のため、休息、レクリエーション等の場となり、生活環境の向上に資するため、街区公園を配置。市民の健康づくりの場、交流の場、憩いの場として市街地のオープンスペースを確保し、レクリエーションや防災機能を持たせる。公園面積は約0・7ha。
また、県の津波被害で想定される沿岸地域に高台がないことから、築山型避難施設を兼ね備えた近隣公園(日の出山公園)を整備し、近隣住民の災害時の避難場所を確保するとともに、普段は隣接保育所及び小学校児童のレクリエーション活動の拠点・憩いの場として、市民公園機能を充実させる。
なお、新庁舎は今後、基本計画を策定し、18年度までに設計を完了させ、19~20年度の2か年で建設、20年度内の完成を目指す。基本構想による建築規模は約1・2万㎡を想定。
計画案の概要は次の通り。〔▽番号・公園名(種別)=①位置②面積③備考〕
▽5・5・1号旭文化の杜公園(総合公園)=①旭市ハ字陽見地、字迎、字迎ノ前及び字水神下並びに二字宿下の各一部の区域②約12・8ha(変更前約13・8ha)③多目的広場、駐車場、テニスコート、ベンチ、四阿、複合遊具等
▽2・2・9号天神公園(街区公園)=①旭市ニ字赤羽根後の一部の区域②約0・7ha③多目的広場、防災倉庫、駐車場等
▽3・3・1号日の出山公園(近隣公園)=①旭市椎名内字道ノ下の一部の区域②約1・1ha③広場、防災倉庫、駐車場等