記事

事業者
建設業労働災害防止協会埼玉県支部

建災防県支部が「安全行動推進運動 埼玉」開始式

2017/04/18 埼玉建設新聞

 建設業労働災害防止協会埼玉県支部(島村健支部長)は13日、建産連研修センターで、『安全行動推進運動 埼玉』の開始式を開催した。近年増加傾向にあった労働災害の減少に向け、改善への道筋を再確認した結果、昨年の死亡災害発生件数は過去最少となった。このことを受け、同推進運動を継続して実施。引き続き埼玉労働局の指導のもと、一人ひとりが安全行動推進者との認識に立ち、不安全行動の撲滅を目指すことを誓い合った。

 支部では労働災害の増加を受け、昨年から専門工事関係団体などとの連携をより一層強化し、『安全行動推進運動 埼玉〈一人ひとりが安全行動推進者〉』を展開している。

 あいさつで島村支部長は、昨年の県内建設業における死亡災害が6件と前年に比べ9件の減少となり、過去最少となったことに触れ、会員の努力にお礼を述べた。その上で「本年においても減少傾向をさらに継続させていかなければならないと考えています。本運動の取り組みを通じ業界が一丸となり、作業所において危険ゼロを目指し、災害ゼロが達成できるよう徹底した取り組みをお願いいたします」と、労働災害の撲滅に向け協力を要請した。

来賓に招かれた田畑一雄埼玉労働局長は「建設現場のように日々状況が変化する作業現場では、安全のレベルを一定に保たせるための教育が大変重要です。労働災害はひとたび起こってしまえば取り返しがつきません。現場での安全対策の完成は、働く一人ひとりの安全行動の実施があってこそできるものです。災害防止に取り組むことがますます重要です」とあいさつ。

引き続き専門工事関係団体に運動への協力を依頼。その後は運動開始を宣言。労働災害防止活動推進委員会の小谷野広道委員が推進運動の取り組み内容を説明した。

 休憩をはさみ、埼玉労働局労働基準部健康安全課の茂野和信労働衛生専門官が「建設業における労働災害防止について」と題して講話。今回の運動推進を確実なものとするため、対策の徹底を促した。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら