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新清掃工場 DBO方式予定/アドバイザリー業務を/千葉市がプロポ実施

2017/04/21 日刊建設タイムズ

 千葉市廃棄物施設課は20日、新清掃工場(北谷津用地)施設整備・運営事業アドバイザリー業務委託の公募型プロポーザル募集要領を公表した。事業方式は公設民営方式(DBO方式)を予定し、実施方針の作成・公表や、事業者の募集及び選定等に係る支援業務を委託する。今月26日まで参加申請書を受け付け、同28日に参加資格確認結果を通知するとともに、技術提案書の受付を開始する。技術提案書の受付期間は5月17日までで、同24日のヒアリングを経て同30日に選定結果を公表する予定。

 参加資格は、国内の一般廃棄物(ごみ)焼却施設を対象としたDBO方式による事業者選定に係るアドバイザリー業務を元請として受注し、①過去10年間(2007年度から16年度)に完了した実績があること②焼却方式がガス化溶融方式(シャフト炉式または流動床式)を含む要求水準書を作成した者③施設規模が150t/日以上で、発電設備(蒸気タービン設備)を有する要求水準書を作成した者のすべての条件を満たす実績を、1件以上有することなど。

 履行期間は契約締結日翌日から19年3月20日まで。委託限度額(消費税を含む)は3707万6400円(17年度22788000円、18年度1428万8400円)。

 業務内容は、①事業条件、事業者募集・選定方法等の検討②実施方針の作成及び公表に係る支援③特定事業の評価、選定及び公表に係る支援④事業者募集書類の作成⑤事業者の募集、評価、選定及び公表に係る支援⑥協定及び契約の締結に係る支援⑦選定委員会の運営支援⑧その他の支援。

 今のところ、本年度後半に実施方針を公表するとともに、本年度末までに特定事業の評価及び選定・公表を行い、来年度で入札公告から落札者決定までの手続きを進めたい考え。

 新清掃工場は、昨年度末をもって運転を停止した北谷津清掃工場用地(若葉区北谷津町347)に、焼却灰の軽減が期待できるガス化溶融方式、処理能力585t/日(195t/日×3炉)で計画。ガス化溶融方式のうち、シャフト炉式または流動床式どちらを採用するかは、事業者選定時に決定する。

 整備区域の面積は3万1710㎡で、土地利用計画は建物・建築物等約1万500㎡、緑地約9600㎡、道路(エントランス含む)約6600㎡、駐車場約3400㎡、池約1600㎡。また、煙突は排ガスの拡散(ダウンドラフト)を防ぐため高さ約130mで計画しているほか、工場建屋は高さ約43m、建築面積約1万500㎡、延べ約2万3500㎡で計画。また、周辺への日照阻害や景観面を考慮して、煙突を北側、プラットホームを南側に配置する方針。

 事業者の選定を経て、19~20年度で設計、21年度から25年度までの5か年で既存の工場の解体撤去工事、建築土木工事、建築工事、プラント工事、外構・植栽工事、試運転等を行い、26年度の供用開始を目指す。

 解体する北谷津清掃工場は、日立造船の施工により1977年12月に稼働を開始したもので、処理能力は全連続燃焼式ストーカ炉150t/24h×3炉、計450t/日。環境影響評価業務は八千代エンジニヤリング、PFI導入可能性調査は日建技術コンサルタントが担当している。

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