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長野県松本市

基幹博物館の設計を今月公告

2017/04/21 長野建設新聞

松本市は、市が移転して整備する基幹博物館の設計者について、エスキースを採用した公募型プロポーザル方式で選定するため、今月中に公告する。その後、5月下旬に書類審査、7月中旬の面接審査を経て、7月末の契約を目指す。

設計者の選定は、建築設計と展示設計を一括することと、基本設計と実施設計を一括することを基本方針としたことから、建築設計事務所と展示設計事務所で構成される共同企業体(JV)とする。また、建物などの設計やデザインのコンセプトと構想をまとめた概念図を提出するエスキース型を文書型と合わせて採用する。

選考委員会は庁外委員が菊池健策氏(東京文化財研究所客員研究員)、笹本正治氏(長野県立歴史館長)、仙田満氏(東京工業大学名誉教授)、寺内美紀子氏(信州大学工学部建築学科准教授)、長澤悟氏(東洋大学名誉教授)の5人。庁内委員は副市長、建設部長、教育部長の3人が務める。また、事業を円滑に進め、市の意図を正確かつ的確に設計者や施工業者に伝えるために監修者を設置する。監修者は東京大学名誉教授で同施設の構想策定委員を務める香山壽夫氏。

同博物館は、現在地の国史跡松本城の中から、南側の同市大手3丁目の市営松本城大手門駐車場北側敷地3868㎡に移転新築するもの。用地費、工事費等を含めた事業費は約100億円で、延べ床面積は7000~8000㎡規模。高さは地元協定により18m、階数は3階または4階で地階は設けない。本年度は基本設計、来年度に実施設計を行い、2019年度から2カ年で工事を進め、準備期間を経て21年度の開館を目指す。

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