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圏央道大栄・横芝間が着工/国が県に通知/本年度61・5億円で事業推進

2017/04/27 日刊建設タイムズ

 県は25日、国から圏央道の大栄・横芝間に本年度で着工するとの通知を受けたと発表した。同区間は、圏央道のうち県内で唯一未着工となっていたもので、県などが早期整備を国に要望していた。開通時期は未定で、「完成に向けた円滑な事業実施環境が整った段階で確定する予定」としている。

 関東地方整備局は、直轄事業の本年度事業のうち、本県関連分を県に通知。同区間を事業費約61億5200万円(うち県負担額20億5066万円)で進めることとした。本年度の事業内容は①調査推進(調査設計)②用地買収推進(成田~山武地区用地買収)③工事推進(多古地区ほか改良工着手、環境整備)など。本年度から工事に着手し、事業を推進する計画。

 同区間については、2008年に都市計画決定され、測量、地質調査に着手。14年2月から用地交渉に着手し、同年12月から埋蔵文化財調査に着手した。用地の取得率は本年3月末で約57%となっている。また、事業の進捗率は事業費1040億円に対し約15%。

 圏央道の県内区間は約95㎞。15年6月に神崎~大栄間の約9・7㎞が開通し、全体の約76・4㎞が開通。大栄JCT~松尾横芝光ICまでの約18・5㎞が未開通となっている。

 このほか圏央道では、東金茂原道路21・6㎞について400万円の事業費で調査設計を進め、茂原~木更津間約28・4㎞については事業費6500万円で調査設計や環境整備工事を実施する予定。

 大栄・横芝間の着工について森田健作知事は「今年度から工事に着手することにより、さらに事業が加速されることを期待する」とのコメントを発表。早期の全線開通に向けて、引き続き沿線市町と連携し、国に積極的に協力するとともに、事業の進捗を要望していく考えを示した。

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