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長野県松本市

路面下空洞調査の実施結果内容を公表

2017/07/12 長野建設新聞

松本市は、路面下空洞調査の実施結果内容を明らかにした。それによると34カ所で空洞を確認し、順次対策を実施している。

調査対象路線は、災害時に緊急輸送路となりうる幹線道路、市街地の病院や市役所に接続する道路および堤防道路の約74km。1次調査でレーダー探査車により異常箇所を見つけ、2次調査はハンディ探査機で空洞の有無を判別、位置や大きさを推測。3次調査で道路に穴をあけ、テレビカメラを用いて空洞の大きさと形状を測定した。

その結果、「早急な対応が必要な箇所(緊急(Ⅰ)」は1カ所、「可能な限り早急な対応が必要(優先度Ⅰ)」は6カ所、「8月までに対応が必要(優先度Ⅱ)」は9カ所、「経過観察が必要(優先度Ⅲ)」は18カ所あった。空洞の大きさは平均で長さ幅とも約1.0m、高さは約0.5mだった。最大のものは長さ約2.3m、幅約1.0m、高さ約0.5mあった。空洞の位置は路面から平均約0.3m以下と、比較的浅い位置にあった。

緊急Ⅰと優先度Ⅰの7カ所は空洞の規模により道路掘削による砕石埋戻し(5カ所)またはモルタル充填処理(2カ所)を実施。優先度Ⅱの9カ所のうち6カ所は同様の処理を完了した。優先度Ⅱの残り3カ所は8月末までに補修を実施。優先度Ⅲの18カ所は市道パトロールで経過観察を行うとしている。

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