13日、村上地域振興局、村上市、村上公共職業安定所、新潟県建設業協会村上支部、村上市建設業協会、関川村建設業協会が主催となり「建設業界!魅力発見ツアー」が開催され、村上桜ヶ丘高校の2、3先生の生徒42人が参加した。
村上市・岩船郡において、高校を卒業して建設業界に就職する生徒が少ないことから、建設業としての「ものづくり」と魅力を発信し、建設業界に輩出し地域振興に寄与してもらうことを目的に毎年開催されているもの。
ことしは、一般国道290号広域連携事業物流(国道改築)道路改良その7工事を見学した。同工事はICTを活用し、工事が進められている現場。施工を担当する渡辺組の現場担当者や最新ICT建機を取り扱うコマツレンタルの担当者などがドローンやICTが登載されたバックホウやブルドーザについて説明を行った後、試乗し、最新の土木技術を肌で感じた。
現場担当者は今まで熟練の技が必要だった重機作業も、ICT建機を活用することで簡単に作業ができるようになり、仕事の効率も上がったと説明。生徒達もタッチパネル等で作業する姿に興味津々の様子だった。
現場見学後は、村上地域振興局に移動し、業界の現状と魅力について説明が行われた。
冒頭、建設業協会村上支部の松山青年部会長(松山組専務取締役)が「今、建設業界では、20~30代の若い世代が不足している。私も50歳を超えているが、まだ青年部会に所属している。どうか皆さんにこの青年部会に入って頂き、早く私を追い出してもらいたい」とユーモアを交えあいさつし、会場を沸かせた。
村上市内で建設業に携わる市の職員や、建設会社の若手技術者などが建設業に入ったきっかけや魅力について熱心に語り、建設業界をPRした。
ハローワーク村上の柴田所長が「今日体験したことを頭に入れて頂き、これからの仕事の選択肢の一つとしてもらえたらうれしい」と述べた。
ツアーに参加した生徒は「建設業は3Kと聞いていたが、今日の体験等で考え方が変わった。地域のつながりや人とつながるいい仕事だと思った」「父が大工なので、建設業に興味はあったが、きょうのツアーで思っていたよりも建設業は職種が多いことを知り、勉強になった。ICTの現場も面白かった」などと話した。
【写真=ICT活用現場で最新技術を体感、操作内容を熱心に聞く生徒】