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国道141号西側、IC3カ所/中部横断山梨県境~八千穂間ルート帯

2017/09/26 山梨建設新聞

 中部横断自動車道の長坂~八千穂間(北杜市~長野県佐久穂町。約34㎞)の長野県区間に関して、国土交通省長野国道事務所と長野県、地元6町村による計画調整会議が21日に開かれた。会議では、具体的なルート帯やICの概略位置について、地元町村の意見を集約して長野国道が提示した考え方を協議。

 考え方では、1㎞のルート帯について、千曲川左岸(国道141号西側)を原則として、できる限り国道141号と併走し、松原湖の自然環境や沿線の土地利用に配慮する。ICは3カ所(小海町、南牧村海ノ口付近、南牧村野辺山付近)を基本とする。これに基づき、長野国道が具体的な検討を行う。

 地元意見を踏まえた1㎞のルート帯については、終点となる八千穂高原ICは千曲川左岸で、国道141号も千曲川左岸に位置するため、渡河が不要となる国道141号の西側を原則とする。

 さらに、現在の国道141号沿いにあるJR出荷場や病院などへのアクセスに配慮し、災害時に広域迂回とならないよう、できる限り141号と併走する。

 また、個別にコントロールする事項として①八ヶ岳中信高原国定公園の一部である松原湖の自然環境に配慮する②小海駅周辺の市街地や集落、別荘地、優良農地などの土地利用にできる限り配慮するーことを挙げている。

 ICの概略位置については、地元町村から①観光地や沿線町村へのアクセスが良い場所として、松原湖付近、南牧村役場付近、野辺山原付近の3カ所が望ましい②地域住民の利便性などを考慮して国道141号に近い場所が望ましい③全て政策ICとして整備してほしいーという意見が寄せられている。

 さらに、地元町村からの意見では、「早期着工、早期開通を」「必要な箇所に側道を整備することが望ましい」「引き続き無料区間として整備してほしい」などが出ている。

 長坂~八千穂間は、2015年4月に概ねのルート帯などの対応方針が決定している。



【図=長坂~八千穂間の対応方針】

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