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帆苅組が新潟工高招き研修と見学会

2017/11/02 新潟建設新聞

 帆苅組は、同社が施工する新光町やすらぎ堤その5工事に、新潟工業高校土木科の3年生40人を招き、土木研修会および現場見学会を開いた。

 座学や現場見学を通じて普段学校で勉強したことが、実際の現場でどう活かされているのかを学び、見ておくことで、これから社会に出た際の自信につなげてもらうため同社が企画し、準備を進めていた。

 午前中の座学では、土質改良工法や舗装技術の推移など、学校の勉強から踏み込んだ、より専門的な知識を学んだほか、発注者である北陸地方整備局信濃川下流河川事務所や工事担当者からは、工事の目的や工法について説明を受け、午後からは実際に稼動する現場を見学した。

 座学の講師を務めた帆苅組の帆苅浩三常務は「建設業を志してもらうことが一番だが、地域の建設業者が地元を支えていることを分かってもらい、身近に感じてもらいたい」と話す。また現場を担当する監理技術者の渡邉淳氏は、「我々が入社したころは、土日も働いていたが、技術も進歩し、土日が休みになるなど、発注者を中心に働く環境が変わってきている。いまの現場を見てもらうことで業界の担い手育成に役立てば」と語った。

 現場見学に参加した40人のうち、およそ30人が就職を希望しており、公務員志望を除いた就職希望者は、すでに全員が内定を得ているという。「日常で使われ、人々の安全に関わるものをつくりたい」とインフラ関連企業に内定している生徒は、仕事内容以外の就職先の希望には「福利厚生や休みの有無を重視した」と話した。そのほかにも見学会を契機に建設業に興味を持ち、そのまま就職した生徒もいるそうだ。

 同校の卒業生である同社の帆苅信雄会長は、就職や進学など進路の選択を控えた生徒に「新潟工業高校には、いろいろな思い入れがあり、特に同級生との絆は、いまだに52年間続いている。土木の仕事は現場で難儀するが、つくり上げたときの達成感など、さまざまな経験ができる。勉強や学校生活を通じ、いつまでも情報交換できる関係を築いてもらいたい」と伝えた。


【写真=稼動する現場を見学】

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