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千葉県長生土木事務所

多目的広場造成に着工/県立長生の森公園2期/5か年で17・4億円投入/21年度の完成目指す

2017/12/13 日刊建設タイムズ

 県長生土木事務所は、県立長生の森公園の2期東側の整備で本年度、多目的広場の造成工事と芝生の植栽工事に着工した。2期東側は社会資本整備総合交付金を活用し整備を進める。交付金は2017~21年度の5か年で事業費約17億4200万円を見込み、多目的広場や園路、調整池等を整備する。多目的広場の面積は約1・4haで、21年度の完成を目指す。

 県立長生の森公園は、茂原市真名・押日ほか地先で「人間・スポーツ・環境」をテーマに面積約48・2haの整備を進めている。1993年3月に都市計画決定、94年1月に事業認可を取得し、南側区域約10・2haで事業に着手。02年度に野球場、03年度に庭球場、04年度にゲートボール場と駐車場が供用を開始し、南側10・2haの事業が完了。その後、北側の2期区域について山林の伐採など整地工事を実施している。

 本年度は多目的広場ゾーンの造成工事に着工。造成工事はその1~その5の5件で発注。その1、その2は土工約4500立方メートルを施工。その3、その4は芝生舗装工を実施。その5は21日に開札となる。

 このほか本年度は、北側に整備する牧草園地の実施設計と事業認可変更図書の作成をオリエンタルコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新田町5―10)に委託。牧草園地は芝生を植栽し、築山を整備する。面積は約0・6haを見込む。委託金額は470万円(消費税抜き)。委託工期は18年3月25日。事業認可変更は、現在の事業認可が本年度末で期限切れとなるため、新たに認可を延長する。

 2期区域の面積は約38ha。06年度に基本構想を見直し、ゾーニングを設定。東側に多目的広場ゾーン、エントランスゾーン、北側に体験広場ゾーン、保全活用ゾーン、西側に展望・歴史ゾーンの5つをゾーニングした。

 事業費は全体で約141億円を予定。昨年度までに約120億円を投入し、事業費ベースの進捗率は約85・1%となっている。

 北側区域のゾーン別整備概要は次の通り。

 ▽多目的広場ゾーン=山に囲まれた広い芝生広場で、おもいきり走りまわったボールを追いかけたりできる場所▽エントランスゾーン=来訪者が公園の情報を知ることができる場所▽体験広場ゾーン=谷津の地形を活かした広場で、野外生活体験、田植え体験や自然観察ができる場所▽保全活用ゾーン=尾根沿いの散策路を歩き、体力づくりと自然観察を行うことができる場所▽展望・歴史ゾーン=公園の高い位置から町や遠くの富士山を眺めることができ、水辺生物が観察できる場所

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