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長野エネルギー開発が発電所建設で起工式、来年5月竣工を目指す

2017/12/22 長野建設新聞

 本年6月に設立された新会社の長野エネルギー開発(須坂市、上田正昭代表取締役)が19日、米子川第一発電所建設工事の安全祈願祭および起工式を開いた。会場は建設地となる須坂市大字米子字硯原。同社関係者や地区住民、多数の来賓が参加し、工事の安全と事業発展を願った。

 長野エネルギー開発は、協栄電気興業・鈴与マタイ・北條組・ミツワヤンマー・須坂水力発電の県内5社が設立した会社。同社は、米子川の流水と地形を活用して小水力発電施設を設置する。2018年5月に竣工し、6月からは中部電力への売電を予定している。

 同社の上田代表は「地元企業5社が連携して水力発電を検討し、本日を迎えることができた。事業が村興しにつながるようにしたい」とあいさつした。

 来賓の中島恵理長野県副知事は「今回の事業は大変素晴らしい話。全国に発信できるモデル事業になる」と話した。

 開発にあたっては、県や須坂市の堰堤を活用。サイフォン方式で取水し、約400mの導水管を発電所まで通して水車2台で発電する。設置工事費は3億6000万円。年間売電収入は4400万円を見込む。最大出力は198kW。発電量規模は一般世帯300世帯相当になる。

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