県土木部は、(仮称)十日町道路のルート帯を「土砂災害危険箇所を極力避けたルート」に決定した。
米山隆一県知事は10日に開かれた会見で直轄権限代行も視野に入れ国と調整する方針を明らかにした。
ルート帯の延長は約11㎞、2車線、設計速度80㎞/hを想定。トンネル2本と信濃川を跨ぐ橋梁1橋、土工区間で構成される。
概算建設費には550億円を試算する。2019年度以降の新規事業化に向けて調査検討を進める。
同ルートはトンネル区間が多く、冬期の安全性・走行性に優れ、降雨等による土砂災害のリスクが低く、代替路線としての機能性が高いほか、十日町市が将来、開発を計画しているエリアを通過し、影響する集落数が他案に比べ最も少ないことなどからルート帯に選定された。
米山知事は10日の会見で「計画区間は、地質があまりよくない。隣接する八箇峠道路と同様に、施工には高度な技術が必要であると考えられる」とし「直轄権限代行での事業化も視野に入れて今後、国と調整を図っていきたいと考えている」と説明した。