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松本生コン事業協同組合

松本生コン10月から値上げ

2018/06/01 長野建設新聞

松本生コン事業協同組合(高澤通泰理事長)は22日、第44期通常総会を松本市内のアルピコプラザホテルで開き、本年度の事業計画を決めた。その中で、10月から生コン価格をm3あたり1000円値上げする方針を示した。

高澤理事長は冒頭のあいさつで「ここ1~2年は大型案件があり、平成28年は18万7000m3とこれまでにない量を出荷することができ、29年はその反動で少なくなると予測したが16万3000m3と比較的高く推移し、松本生コン組合は恵まれた年を過ごすことができた」と振り返った。続いて「今年は落ちる予想を立てているが、通常の年程度になるとみている。長野県の生コン総出荷量は111万8000m3と、地域によって異なるが全体では前年度比10%減を見込んでいる」と述べた。そのうえで「今年は原材料がかなり上がりそうだ。セメント、原油価格もかなり負担になってくると予想しており、それに伴うコストアップ要因も出てくると思う。今年は下期から値上げを需要家にお願いせざるを得ない。これは全県的な流れで、10月以降は全県的に動きが出てくると思う。需要家の理解を得るためにも、われわれは品質管理をしっかり行い、良い品質のものを提供する必要がある」と呼びかけた。

続いて議事に移り、第44期事業報告を承認した後、今期となる第45期事業計画を決定した。それによると44期は年度予算15万m3に対し16万3718m3で終了し、前年度のような大型案件がない中、予定を超える数量を確保した。45期の出荷数量想定は14万5000m3とした。また本年度はセメント、骨材等の値上げ、燃料の高騰、人手不足による労働環境の改善等の要因を受けることから、生コン価格の改定を実施する。改定時期は10月1日で現行の販売価格にm3あたり1000円値上げする。組合では値上げまでの期間に関係各方面へPR活動を行い、特に設計単価(国・県)の早期見直しに向け最大限の努力を傾注していく考えだ。


【写真=高澤理事長】

高澤理事長

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