新潟労働局は19日、県立加茂病院改築工事で公開安全パトロールを実施した。全国安全週間(7月1日~7日)を前に、楪葉伸一局長などが、労働災害防止の気運や安全意識の高揚を図るため、現場の足場設置状況や熱中症対策など入念にチェックした。
工事は、現在1~3階の内装工事と4~5階の躯体工事を進めており、6月現在の進捗率は54%。現場では安全対策として建築、電気、衛生、空調JVの各社がそろって朝礼を行い、職長の打ち合わせを通じて現場の異常、安全主旨の徹底を図るほか、1次、2次下請けも含めて翌月の工事内容、目標、安全注意事項を伝達し、未然に労働災害防止に努めている。
建築本体工事を担当している戸田建設JVの遠野篤視作業所長は「工事現場は毎月かたちが変わり、危険のポイントも変わる。こまめに連絡や周知を行うことは難しいが、繰り返し行う必要がある」と語る。
パトロール後に楪葉局長は「段差の表示も明確で、熱中症対策も十分に取り組んでおり、注意点検を行う箇所はまったくなかった」と評価し「死亡事故は原因を調べると単純なものが多い。基本に立ち返り、より気を引き締めて工事に当たってほしい」と要請した。
【写真=安全対策の説明を受けた】