笛吹市は笛吹川に架かる万年橋に添加されている水道管を更新する。老朽化により漏水している箇所があるため補正予算で工事費を確保し早急に対策を進める。設計は東洋設計事務所(東京都文京区)が担当しており9月末を工期に作成。市は来年の梅雨の時期までに工事を完了させたい考えだ。
万年橋は同市四日市場地内に架かる橋で笛吹市スコレーセンターの北約500mに位置する。日中は交通量が多く土手沿いには民家も多い。ただ橋周りには草木が生い茂り川べりに人通りはほぼない場所。橋東側には樋門があり管理用とみられる階段が設置されている。
橋桁には真ん中に水道管が添加されているほか周辺の雨水などを排水する管もその両脇に設置されている。現在の水道管は鋼製で口径は150z。橋桁に200m、その両岸に各30mずつの計260m設置されており、それを全て交換する。新設する管の種類や設置場所は未定。現在コンサル業者が検討を進めており、その成果品を見て決める。
緊急性があるため工事は渇水期に入り次第始める見通し。補正予算案に工事費を計上し可決後、早々の着工となりそうだ。漏水箇所については応急措置を施してあるが、地域の飲み水を供給する重要な管だけに市担当者は「来年5月ごろまでには何とか工事を完了させたい」と対策を急ぐ考えを示す。
この水道管は同市御坂地域から、橋西側にある四日市場配水場までを結ぶもので、設置から35年ほど経過。管が通る橋桁のコンクリートには所々に漏水したとみられる跡が残るなど傷みが目立つ。漏水はことし1月、通行人からの通報で発覚。市は応急措置を行うとともに老朽管を更新する準備を進めていた。
【写真=漏水が見つかった水道管】