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山梨県山梨市

神徳橋の架け替えなど検討

2018/09/27 山梨建設新聞

 山梨南中学校などの通学路として利用されている「神徳橋」(山梨市正徳寺)について市は、来年度から架け替えを含めた長寿命化の検討を始める方針を固めた。業務委託の経費などを来年度予算案に計上する方向で調整する。地元からは自転車専用橋の設置要望も出ており併せて検討を進める。9月定例市議会で根津和博議員の質問に答えた。

 同橋は笛吹川に架かるPC橋で橋長は約130m。橋西側には精密機器メーカーの第一精工(京都府京都市)山梨工場などがある。橋に至るまでの道路には両側に歩道があるが、橋に入ると歩道は南側のみ。歩道幅も「狭いところでは1・5m程度」(根津議員)。自転車についても専用レーンはなく車と近接した場所を走るため、地元から事故を危惧する声が出ている。

 根津議員の質問に対し高木晴雄市長は「長寿命化とともに自転車橋の設置や架け替えを検討していきたい」と答えた。仮に既存橋を耐震化する場合「北側歩道の設置も検討する」。また耐震化までの暫定措置として、橋前後に通学路を示す路面シートやグリーンベルトなどを整備する方針も示した。

 市建設課は同橋について、来年度から架け替えを含め耐震化手法の検討を始める見込み。事業期間や事業費、工法、地元への影響などを考え最適な方法を決める。架け替えの場合、仮橋の設置や用地買収も必要となるため多額の事業費が見込まれるという。

 同線西側では山梨厚生病院(同市落合)などにつながる新たな道路、市道落合正徳寺線の整備が進んでおり、来年度末の完成を予定する。開通すれば同橋周辺の交通量の増加が見込まれるため市は対応を急ぐ方針だ。

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