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メインスタンド4階建てのイメージ図案示す 総合球技場検討委が了承

2018/10/23 山梨建設新聞

 第5回目の総合球技場基本計画検討委員会(委員長=清水一彦山梨県立大学学長)が19日に開かれ、事務局側が示したモデルプランおよび配置計画案の検討を行った。メインスタンドのみ4階建てとし、球技場北側にイベント広場を置くなどの案を委員会は了承。今回の意見を踏まえ、次回には整備方法、整備主体、管理運営方法などを議論していく。

 この日の会議では球技場の附帯機能とともに、収容2万人、フィールド84m×124mとする基本構想に沿って考えられたモデルプランと配置計画案、小瀬スポーツ公園全体の有効活用を議題に据え、議論を展開させた。

 附帯機能は建物に加えるとする併設施設と、あるものを使用する施設活用の2方向から考えるとして、併設施設については県民アンケートも踏まえて、トレーニングジム・フィットネスルーム、ロッカー室・シャワー室、芝生練習場、アリーナ、飲食店・レストランなど委員会での意見を整理した。

 併設施設の整備条件としては、トレーニングジム・フィットネスルームは約300㎡程度、芝生練習場は約400㎡程度、アリーナは500~600㎡の平土間を目安とする面積が示されている。

 これらの内容を加味して示されたモデルプラン案によると、球技場東側をメインスタンドとして、北側にホーム側、南にアウェイのサイドスタンドを置く。4階層を想定するメインスタンドの1階には選手やメディア関係などのエリアを設け、2階をVIPエリアや売店、3階をビジネスエリア(会議室)とする構想。4階に運営やメディア関係のエリアとするもの。入場者は2階へ階段で上り、観覧席は1階か3階に設置されるかたちとなる。

 併設施設とするトレーニング・フィットネス(ロッカー室・シャワー室を含む)エリアは北側の、芝生練習場は南側のサイドスタンドにそれぞれ配置し、アリーナは民間収益エリアと管理関係エリアと同じバックスタンドに置いている。

 第3駐車場を含めた建設予定地への配置では2案が提示され、現在の球技場とアイスアリーナに面した北側にイベント広場を設置する案が委員の理解を得た。

 委員からは、階段だけではなくスロープやパブリックビューイングの設備設置要望などが出され、「出た意見を盛り込んでブラッシュアップして」と清水委員長も求め、整備手法や運営方法を検討する次の会議への検討材料となっている。

 この日示された総合球技場の附帯機能考え方は次号以降に掲載。

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