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山梨県昭和町

施設規模は3000~4000㎡ 来月めどに検討委が答申 昭和町生涯学習館

2018/10/24 山梨建設新聞

 昭和町の(仮称)生涯学習館建設計画について審議する建設検討委員会は、来月にも町教育長に基本構想をまとめた答申書を提出する。3000~4000㎡とする施設規模や建設候補地、基本理念などを明記する予定。町は年内にも新たな委員会を立ち上げ基本計画の策定に着手する見通し。ただ来年2月の任期満了に伴う町長選の結果次第では大幅に計画を見直す可能性もある。

 答申書には施設に求める主な機能として公民館と図書館、文化ホール、交流スペースの4つを盛り込む。延床面積は3000~4000㎡が妥当。建設地は町総合体育館の南に位置する農地約1・9hを候補として挙げる。このほか今月29日の入札で決まる予定のコンサル業者と相談した上で大まかな整備スケジュールも明記する見込みだ。

 これまで月1回程度集まり構想を検討してきた建設検討委は、来月2日に最後の会合を開き、答申書に添える施設の基本理念の文言などを決める。町議会では、整備にあたり民間のノウハウや資金を生かすPFI事業の導入を検討すべきとの意見が出た。町教委は年内にも基本計画について審議する建設委員会を立ち上げる方針で、そこでPFI導入の可能性について協議する。

 同委にはこれまでの検討委のメンバーに加え一般公募の委員3人とコンサル業者が入る。また基本計画を立てるにあたりワークショップを開き町民の意見を反映させる。

 来年2月の町長選には県議の塩沢浩氏が立候補を表明。町議の堀門太氏も立候補の意向を示しており選挙戦が予想される。掘氏は一部報道で、生涯学習館建設について縮小すべきとの考えを示しており、選挙の結果次第では計画が大幅に削られる可能性もある。町教委は「(選挙が)どうなるか分からないが、われわれは粛々と計画を考えていくだけ」としている。

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