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環境調査結果/上越火力発電所1号機

2018/11/10 新潟建設新聞

 東北電力は上越市八千浦で2019年5月から着工する上越火力発電所新1号機の環境保全対策について見直しを行い、その調査結果を公表した。

 上越火力発電所の環境影響調査の手続きについては、中部電力と東北電力が共同で設立した上越共同火力発電所により既存1~3号系統を一括し1996年に終了している。2003年には開発計画の変更に伴い、1・2号系列を中部電力、3号系列を東北電力が引き継ぎ、その3号系列の規模を縮小し、新1号機の建設する計画となった。

 新火力発電機は57・2万kWの発電設備を新設。発電方式はガスタービンおよび汽力のコンバインドサイクル方式。

 整備スケジュールは19年5月から地盤改良工事を開始し、土木・建築工事を同7月から着手する。20年5月ごろから排熱回収ボイラー(1基)、タービン建屋建設後となる21年4月ごろからタービンや発電機等据付工事を開始する。運転開始は23年6月を予定。

 発電施設を既存の埋立造成地内に設置することから新たな土地造成を行わず、掘削土量についてはタービン建屋や放水管埋設など約25万立方。この発生土については全量構内の埋め戻しと緑化用の盛土に利用する。

 工事用資材の総量は約31万tを試算、うち陸上輸送は30万t、海上輸送は1万t。輸送に伴う交通量は工事関係者の通勤車両を含め310台/日を試算しているが、基礎コンクリートなどの打設ピークとなる工事開始14カ月後(20年7月頃)は約660台を見込む。

 環境保全対策の調査結果については11月27日に上越市文化会館で説明会を予定している。

【完成予想図】

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