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甲州市 来年度も上塩後住宅改修 市営住宅の長寿命化

2018/11/22 山梨建設新聞

 甲州市は市営住宅ができるだけ長期間使えるよう傷んだ箇所を順次改修している。まずは外壁と給水管を重点的に直し、将来的にはバリアフリー化も検討する。老朽化が著しい住宅については建て替える予定。市では2020年度中に新たな市営住宅長寿命化計画を策定する方針で、人口の将来推計などを踏まえ市営住宅の数や配置を見直す可能性がある。

 19年度はこれまで進めてきた上塩後住宅(10棟・184戸)の改修を引き続き行う。予定するのは「K9号棟」の給水管布設と「K11号棟」の外壁改修。共に24戸の建物。給水管工の設計は来月発注し年度内に作成する。外壁改修の設計は昨年度、広瀬洸建築設計事務所(同市)が受注した。

 20年度は同住宅「K6号棟」の外壁改修と定住促進住宅・赤尾住宅(2棟・80戸)の外壁改修を計画。赤尾住宅については予算の状況にもよるが、「この年に2棟ともやりたい」(市建設課)という。設計については前年の19年度に作成する予定だ。

 老朽化が進んでいるため建て替え予定となっているのは、勝沼6・7号(各16戸)、新井(6戸・勝沼町)、宮本(2戸・大和町)の4住宅。いずれも現在とは別の場所に建てる。建て替えに向け新たな入居者募集はしておらず、市は入居者数の推移を踏まえ今後建て替え時期を判断する。ただ将来的な人口減を見据え市営住宅の数や配置を見直す可能性もあるため、計画は流動的だ。

 上塩後住宅の改修については昨年度、「K11号棟」の給水管布設を第一設備(同市)が実施。本年度は「K7号棟」の外壁改修を行っている。設計は雨宮建築計画事務所(同市)、施工は植野興業(同市)が請け負った。

 外壁・給水管の改修後、市建設課は「各住宅のバリアフリー化も進めたい」としている。


【外壁改修が進む上塩後住宅】

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