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千葉県木更津市

優先権者にローヴァーズ/木更津市/中郷中学校の跡地活用/サッカー中心のスポーツクラブ

2019/01/24 日刊建設タイムズ

 木更津市総務部行政改革推進室は「木更津市立中郷中学校跡地活用に係る事業者」の優先交渉権者にローヴァーズ(千葉市中央区千葉港8―1)を選定した。本年3月末に閉校となる中郷中学校の土地・建物の有効活用を図るため、土地・建物を効果的に活用する民間事業者を公募型プロポーザル方式により募集していたもので、3団体から応募があった。提案内容は「サッカーを中心としたスポーツクラブ事業」。

 同社は同市の築地地先でフットサルなどサッカークラブの運営事業を展開しており、同跡地を活用することで活動を広げ、地域貢献を目指す。提案条件では▽事業の継続性が高いこと▽スポーツの振興、健康増進、産業振興、福祉の向上、雇用促進、その他住民サービスの向上等、地域活性化に資する事業であること▽環境、福祉、防災、防犯等に配慮した計画であること――などを求めていた。

 同中学校は1947年の開校以来、地域のシンボルとして親しまれてきたが、生徒数の減少などに伴い清川中学校と統合し、本年3月末に閉校となる。このため、同校跡地の土地・建物の有効活用を図る目的で、校舎や体育館を効果的に活用する民間事業者を公募型プロポーザルにより募集した。

 貸し付けは原則、校舎、体育館及び土地(グラウンドを含む)の一括貸付とし、契約期間は10年とする。貸付対象は、土地が2万2877㎡、建物が校舎、体育館など延べ1869・07㎡。月額貸付料は、事業者が提案する価格をもとに定める。基準額は月額197万円(消費税抜き)。現況での引き渡しを基本とする。今後、同社と基本協定を締結し、土地・建物賃貸借契約を締結する。

 学校の所在地は有吉932番地先。土地の面積は2万2877㎡(施設台帳面積)。用途地域は市街化調整区域で、指定建ぺい率・容積率は60%・200%。地区計画を策定する場合は「環境共生型」の用途制限によるものとする。

 建物は、東校舎がRC造2階建て延べ730・66㎡(1996年2月竣工)、体育館がRC造平屋建て延べ1138・41㎡(14年8月竣工)。ほかに、65年度竣工のRC造2階建て延べ1288㎡と13年度竣工のS造平屋建て延べ640㎡(リース)の校舎2棟がある。

 65年度竣工の校舎は、事業者の負担で耐震改修を行えば、活用することはできるが、IS値が0・44と低く、耐震改修には多額の費用が必要となる。事業者から活用の希望がない場合は、市が施設を解体する。

中郷中学校の体育館

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