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山梨県笛吹市

笛吹市の予算案 広場整備に13・5億

2019/02/20 山梨建設新聞

 笛吹市(山下政樹市長)は新年度予算案を発表した。笛吹温泉街に整備する笛吹みんなの広場整備費約13億500万円を計上したほか、新道峠展望台整備費約1億8800万円、春日居保育園建設費約1億1300万円、学校給食室改修費約1億8100万円などを盛り込んだ。

 笛吹みんなの広場整備は石和温泉街に広がる約2・5hの緑地にイベントスペースを備えた公園を整備するもの。新年度から工事を始め約1年で完成させる。土地代を含め同予算案に13億535万6000円を計上しており、うち整備費は約8億8800万円(消費税10%計算)を見込んでいる。

 新道峠展望台整備は富士山の眺望ポイントとして市がPRする同峠を再整備するもの。市議会で整備計画の縮小を求める意見が出たことを踏まえ、山下市長は会見で「当初3億円ほどの整備を考えていたのを2億円に減らした」と説明。テラスの設置箇所を3カ所から2カ所に減らすことで整備費を大幅に縮減した。秋頃に入札を行い着工、来秋完成を目指す。新年度事業費8491万2000円のほか来年度工事費の債務負担1億332万円を設定する。

 春日居保育園建設は待機児童解消に向け、隣接地に新施設を建てるもの。設計・工事費として1億1297万9000円を盛った。

 学校給食室改修は給食センター建設に伴う学校給食室の受け入れ体制を整備するもの。石和地区の5小学校で予定しており同予算案に積算・工事費として1億8145万円を計上した。

 このほか市役所内の地図情報を共有するためのシステム構築費976万6000円、本年度着工予定が先送りになった市役所立体駐車場整備1億5209万4000円、継続事業の砂原橋架け替えおよび周辺整備に1億7927万円などに予算を投入する。

 一般会計の総額は307億9181万円で前年度比0・8%増。市債の借換債4億5800万円が主な増額要因で山下市長は「事業費としては約2億円縮減している」と各事業の目的や背景を厳しく精査した上で予算縮減に努めたことを強調した。

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