佐倉市は21日、新年度当初予算案の概要を発表した。一般会計は対前年度当初比3・3%減の465億3600万円で、特別会計(6会計)を合わせた総額は同1・7%減の788億7342万円。一般会計の普通建設事業費は17億3989万5000円で同58・7%減。4月に市長選を控えているため、骨格予算で編成している。政策的な新規事業等は選挙後の補正予算で肉付けする。
主要事業では、本年度からの継続で「(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設整備事業」の設計を実施する。新年度は、本年度の基本設計をもとに実施設計に着手。実施設計を9月中旬までに完了させ、その後、補正予算で工事費を措置し、年度内に事業者を選定、2020年度の早い時期に着工する予定。工事は20~21年度で実施し、21年度中の開館を目指す。設計は岡田新一設計事務所が担当。
同施設は、老朽化した佐倉図書館の建て替えなどを核として、「歴史のまち」を象徴する旧城下町の保全や交流人口の確保など、新町等旧佐倉地区の活性化に資する施設を整備する。施設の建設場所は新町40番1外地先(市営駐車場)。敷地面積は約4200㎡。建物は延べ約3500㎡を想定。
このほかでは、1億5344万円で青菅小学校区に学童保育所を整備するほか、中学校施設改築・改造事業に3億9462万円を措置。井野中学校体育館の落下防止対策や校舎雨漏り防止、貯水槽の更新などを実施する。
新年度予算による主要事業は次の通り。
【総務費】
▽総合計画策定支援業務委託=787万4000円。第5次総合計画の基本構想・基本計画を策定▽西志津ふれあいセンター施設整備工事=5339万4000円。西志津ふれあいセンターの天井改修工事▽防災施設整備事業=3億4781万9000円。①防災行政無線施設設置工事3億2528万3000円(18~19年度継続)②マンホールトイレ設置工事889万3000円
【民生費】
▽西部地域福祉センター修繕事業=1187万1000円。事務室等の空調設備更新工事(18~19年度継続事業)▽民間社会福祉施設整備事業補助金=5360万円▽民間保育園等施設整備費補助金=3億1133万7000円▽学童保育所施設整備事業=1億5344万6000円
【農林水産業費】
▽佐倉草ぶえの丘整備偉業・設計委託=730万5000円。体育館天井改修に向けた設計
【土木費】
▽調整池改修事業・地下貯留施設修繕工事=3146万円
【教育費】
▽小学校施設改築・改造事業=1億8409万3000円。①空調設備維持管理委託1586万5000円②空調設備モニタリング支援委託109万8000円③建物賃借料3869万5000円④施設等維持管理工事1億2274万2000円⑤空調設備購入費569万3000円▽中学校施設改築・改造事業=3億9462万円。①工事監理委託2081万2000円②空調設備維持管理委託781万3000円③空調設備モニタリング支援委託54万1000円④施設等維持管理工事1億2223万4000円⑤中学校体育館改修工事2億4041万7000円⑥空調設備購入費280万3000円
▽(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設整備事業・設計委託=6510万円(18年~19年度継続)