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千葉県東総地区広域市町村圏事務組合

中継施設に基本設計費/東総広域組合新予算/3市の清掃工場改修/広域施設周辺整備で基本計画

2019/03/06 日刊建設タイムズ

 東総地区広域市町村圏事務組合(旭市ハの612番1、管理者・明智忠直旭市長)は、先月15日の組合議会で新年度予算を可決し、一般廃棄物処理事業特別会計で65億2100万円を計上した。主要事業では、広域ごみ処理施設に併せて整備する中継施設整備に係る基本設計業務委託費に2145万円を計上したほか、広域ごみ処理施設周辺環境整備に係る基本計画策定支援業務に616万円を措置した。

 中継施設は、広域ごみ処理施設に運ぶまでの一時保管場所として整備する。施設は、広域ごみ処理施設の整備により廃止される構成3市(銚子市、旭市、匝瑳市)の既存施設(銚子市清掃センター、旭市クリーンセンター、松山清掃工場)を改修し、整備する。施設の能力は、3市のごみ処理量を勘案し、基本設計の中で検討する。新年度で基本設計を作成し、その後、実施設計を行い、2021年4月の広域ごみ処理施設の稼働までに整備する。

 広域ごみ処理施設周辺環境整備では、広域ごみ処理施設周辺の緑地を保存するほか、公園などを整備するため基本計画を策定する。

 広域ごみ処理施設は、DBO方式により整備・運営するもので、本年度で着工した。建設場所は銚子市野尻町地先。敷地面積は約4万8000㎡。焼却施設はシャフト炉式ガス化溶融炉で、施設能力が日量198t。ほかにマテリアルリサイクル推進施設を整備。設計・建設を新日鉄住金エンジニアリング、運営・維持管理業務をSPCの東総クリーンシステム(代表企業・新日鉄住金エンジニアリング)が行う。

 また最終処分場は、広域ごみ処理施設から排出される溶融飛灰固化物を埋め立てるために整備。昨年11月16日の一般競争入札で「広域最終処分場建設工事」として、日本国土・鈴木JVが33億4200万円(消費税抜き)で落札した。

 最終処分場の建設場所は銚子市森戸町953番外地先で、埋め立て地面積約3500㎡、埋め立て容量約3万7000●。

 同組合の新年度一般廃棄物処理事業特別会計の内容は次の通り。

 【衛生費】

 ▽施設建設費・委託=1億1644万9000円。①広域ごみ処理施設建設に係る設計施工監理業務委託3759万5000円②広域ごみ処理施設建設に係る環境影響評価事後調査業務委託281万6000円③広域ごみ処理施設周辺環境整備に係る基本計画策定支援業務616万円④広域最終処分場建設に係る施工監理業務委託3099万6000円⑤広域最終処分場建設に係る水質測定業務委託927万3000円⑥広域最終処分場建設に伴う搬入道路用地測量業務179万3000円⑦広域最終処分場建設に伴う搬入道路整備に係る積算設計業務400万4000円⑧広域最終処分場建設に伴う排水路用地測量業務122万4000円⑨広域最終処分場建設に伴う排水路付替工事に係る設計業務113万8000円⑩中継施設整備に係る基本設計業務2145万円

 ▽同・工事=62億6294万9000円。①広域ごみ処理施設建設工事費50億9804万3000円②広域最終処分場建設工事費11億6240万6000円③広域ごみ処理施設建設に伴う水路改修工事250万円▽同・広域ごみ処理施設建設用地購入費=888万6000円▽広域ごみ処理施設建設に伴う上水道布設に係る負担金=5505万5000円

広域ごみ処理施設完成予想図

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