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茨城県土浦市

土浦市が19年度予算案にポンプ場整備費3カ年6億円

2019/03/06 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦市(中川清市長)は5日、2019年度当初予算案を市議会に上程した。主なものでは、汚泥再生処理センター整備事業に4億264万8000円、荒川沖木田余線(Ⅰ期)整備事業に2億1971万7000円、橋梁の耐震対策および長寿命化事業に1億5847万8000円、小中学校の非構造部材耐震化事業に1億4400万円を計上したほか、公共下水道特別会計で東筑波新治工業団地ポンプ場整備事業に3カ年継続費6億500万円を設定している。

 一般会計の総額は530億2000万円で、前年度比3・8%の増。普通建設事業費は77億4433万4000円で、同27・6%の増となった。市民会館耐震化および大規模改造や給食センター再整備、私立保育園整備が主な要因。

 予算案を審議する市議会は3月19日まで開会される。

 まず衛生費では、汚泥再生処理センター整備事業に4億264万8000円。老朽化した衛生センター(佐野子13)を、現在処理しているし尿や浄化槽汚泥に加え、有機性廃棄物(農業集落排水施設汚泥)を処理できるように、汚泥再生処理センターとして建て替えるもの。

 昨年に実施設計と建設工事の公募型プロポーザルが行われ、クボタ環境サービス㈱(東京都中央区)が優先交渉権者に選ばれた。3月の議会で本契約の承認が得られれば、4月から6カ月程度で実施設計をまとめ、10月ごろ着工し、21年3月の竣工を目指す。総事業費は26億4716万3000円。

 教育費では、下高津小と荒川沖小の校舎非構造部材の耐震化工事(窓ガラスの飛散防止、設備機器の落下防止など)に1億4400万円、川口運動公園野球場の防球ネット設置に1億2300万円を措置。

 新規事業の教育相談室移転事業には3206万円を充て、移転先の旧宍塚小(宍塚1478)の改修工事に2200万円、駐車場整備に490万円を配分。

 そのほか、市民会館耐震化および大規模改造事業に20億5925万3000円。1月から郡司建設㈱(土浦市)と池田林業㈱(同市)のJVが建築工事に取り掛かっており、来年5月のオープンを予定している。

 また、学校給食センター再整備事業には20億842万3000円。㈱山本工務店(土浦市)と佐々木建設㈱(同市)のJVが昨年10月から建築工事に着手。来年5月の竣工、9月の供用開始を予定。19年度は別途、隣接する新治トレーニングセンター周辺の外構工事をあらためて発注する。工事予算額は4700万円。

 土木費では、真鍋神林線~国道354号までの3車線区間(L1300m)を4車線化する荒川沖木田余線(Ⅰ期)の改良工事(L260mとL220m)に2億207万円、物件補償に1600万円。

 市道Ⅰ級44号線と県道小野土浦線を結ぶ常名虫掛線では、交差点改良舗装(2カ所)と道路舗装(L800m)に1億2870万円、物件補償に500万円。

 ほかに神立停車場線の道路改良舗装等に6790万円、田村沖宿線延伸道路の道路改良工事(L100m)に4120万6000円を充当。田村沖宿線は19年度中のⅠ期区間(L2000m)の完成を目指す。

 さらに道路改良工事(29路線、L2825m)に2億9920万円、東真鍋1号橋(木田余立体橋)ほか1橋の耐震補強工事に6400万円を付けた。

 総務費では、新規で旧宍塚小への公文書庫移転改修工事に2479万円のほか、神立駅西口の駐輪場設置工事に6495万円を計上。

 民生費では私立保育園の整備補助金として、学校法人常福寺学園に2億1243万4000円と社会福祉法人祥風会に1億7624万3000円。

 常福寺学園は旧第二幼稚園(富士崎2-1-46)を改修して、既存のもみじこども園を移転する。祥風会は桜川保育所(田中3-4-5)の隣接地に桜川保育園(仮)を新設する。

 下水道特別会計では、東筑波新治工業団地内に中継ポンプ場を新設するため、3カ年継続費として6億500万円(19年度=1億5686万円、20年度=2億8138万円、21年度=1億6676万円)を設定。設計は㈱千代田コンサルタント(東京都千代田区)が担当。

 水道事業会計では、老朽管更新事業(工事L6620m、実施設計L2400m)に7億100万円、配水管施設整備事業(布設工事L2920m、実施設計L600m)に1億5000万円を盛り込んだ。

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