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事業者山梨県笛吹市
見出し山下笛吹市長が新たな運動施設整備に意欲 「観光再生の大きな要素になる」  
掲載 2019年3月13日山梨建設新聞  
本文

 知的な風貌の中に熱い地元愛を秘める笛吹市の山下政樹市長。市の基幹産業の一つ、観光業の活性化と自身も好きなスポーツの振興を目指し、新たなスポーツ施設整備の可能性を模索する。「まだ研究段階」とはいうものの参考となる石川県七尾市の施設を視察し思いは膨らんだようす。懸案だった旧NTT用地の活用にめどが付いた今、まちづくりの次の一手について聞いた。

 現在の市内の運動施設はすべて合併前に整備したもの。老朽化が進むとともにサッカーなどが楽しめる芝生のグラウンドはない。「笛吹だけでなく峡東3市(山梨・甲州)にはサッカーやラグビーに使える芝のグラウンドがない。TOSEN(東京洗染機械製作所)のラグビーのグラウンドはあるが、公共施設にはないのが現状だ」。かねてから市内にスポーツ活動の拠点施設がないことを気に掛けており、県議時代にも当時の荻野正直市長に整備を進言したが実現しなかった。
 サッカー人気で市内の競技人口も増えた。ワールドカップが国内で開かれるラグビーにも注目が集まる。「サッカーはもちろんラグビーはことし国内でワールドカップが開かれるなど人気は高い。地元の笛吹高校もサッカー部の部員が90人近くまで増えたと聞いた。芝のグラウンドで練習してきた他の地域の子どもが、市内の高校に入ったら土のグラウンドでは寂しい。地元のチームが強くなり知名度が上がれば学校の雰囲気も変わるだろう」。
 甲斐市や中央市でも新たに整備する公園内に芝生のサッカー場を設ける。「芝はサッカーだけでなくフライングディスクやシニア世代に人気のグラウンドゴルフ、ターゲットバードゴルフなど多目的に使える」。スポーツ施設は市の活気を生み、市民の生きがいにつながるものと考えている。
 この施設の目的はスポーツ振興だけでなく、それに観光をからめること。「この施設が石和温泉を中心とした観光再生の大きな要素になる。春は美しい桃の花、夏は果物、秋はワインを中心としたイベント、そして冬にはスポーツ合宿。『笛吹物語』と題した施策を展開し、通年通して石和温泉・春日居温泉郷、この地域に大勢の人が来てもらえる仕組みを作りたい」。
 研究の一環で昨年8月、スポーツ合宿と観光を融合させ成功している石川県七尾市を視察。「大変な経済効果があると聞いている。テニスコートを24面つくり、その後(サッカー強豪校の)星陵高校監督がアドバイザーになりサッカー場を計5面つくった。場所は温泉街の、ど真ん中。旅館から歩いてサッカー場に行ける」。その盛況ぶりに同じ温泉を持つ地域として可能性を感じたという。
 合宿だけでなく大会を開催することでさらに人を集める狙いもある。「和倉(七尾市)では星陵高が中心となってさまざまなサッカー大会が開かれ、全国の強豪校が集まっている。そこに行けば試合ができるとなれば各地から集まる。試合に出る22人に控えのメンバーを入れ数十人。観光が厳しいであろう冬の時期に使ってもらえたら大きい」。
 現時点で計画は事業化検討前の「研究段階」であることを強調。建設地も「未定」とするが、計画がとん挫した「多機能アリーナ」の建設予定地だった御坂町成田が候補として考えられる。約4hの広さで甲府バイパスや石和温泉街にも近い。「地元のラグビー・サッカー両協会が運動施設の整備を要望する署名運動をしているのは聞いている。そうした市民の声が私に届いたところでしっかりと検討に入りたい」。
 必要性はあっても大型公共事業への市民のアレルギーは強い。ハコ物が含まれる場合はなおさらだ。計画白紙に追い込まれた多機能アリーナの例もある。市民をはじめ多くの人を納得させる計画に仕上げるため入念な準備が続く。

【施設が生む効果を語る山下市長】

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