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山梨県笛吹市

笛吹市の砂原橋周辺整備 20年度完成目指す

2019/03/27 山梨建設新聞

 笛吹市は砂原橋周辺道路の整備について今後の見通しを明らかにした。橋梁完成後、一部供用を開始しており、現在は県道への接続を目指し橋両側で道路整備が進められている。完成すれば中央道・笛吹八代スマートICや今後県が整備する環状道路へのアクセス向上が期待される。新年度も大幅に整備を進め2020年度の全面供用を目指す。

 橋取り付け部の道路(1-13号線)については「一部の交差点部以外はほぼ用地買収のめどがついた。地元の方にはとても協力してもらっている。早く整備してほしいとの声も聞いている」(市土木課)。

 橋西側については笛吹市役所などに続く県道白井河原八田線までつなげる計画で、延長は270m程度。橋上からはボックスカルバートが見えるなど整備が進んでいるようすが分かる。橋へ向かい登る道を造るため同じ予算を掛けても整備延長はかせぎにくいという。市は今後、河川区域にあたる土手近くの整備を急ぐ。管理する国交省との取り決めを基に5月ごろまでの完成を目指しているが、その工事にあたる「12工区」は1月、2月と2度にわたり入札が成立せず、26日に再入札を行うことになっている。

 橋東側については1㎞ほど先の県道藤垈石和線に接続する。途中までは供用しており、そこから正建工業(同市)らが延伸工事を進めているようすが見える。すでに工事発注された分を含めると残りは200~300m程度で、新年度も改良・舗装などが続く予定だ。市は新年度、1億8000万円程度を投入する予定。着工から10年を迎える2020年度中の全面供用を目指している。

 砂原橋自体はすでに完成し通行できる。ただ橋前後がまだ工事中のため安全対策として橋上に所々障害物となるガードレールを置き、スピードを抑制している。橋は長大が設計。5径間の非合成鈑桁で橋長は268m。北側に2m幅の歩道を設け全幅は10・5m。下部は中村工務店、早野組・飯塚工業JV、友愛工業、上部は製作がJFEエンジニアリング、架設が飯田鉄工、送水管の添架を風間興業が請け負った。


【写真=整備が進む砂原橋付近】

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