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千葉県成田市

本年度で改修方針/成田市/庁舎の大規模改修計画/執務配置や駐車場対策等

2019/04/12 日刊建設タイムズ

 成田市は本年度、市役所庁舎の大規模改修に伴う改修方針をまとめる。当初予算に「庁舎改修方針検討業務委託」として990万円を措置した。同業務では、2015年度にまとめた「庁舎等基本構想策定業務」などをもとに、既存庁舎の執務スペースの配置や執務スペースの不足が生じた場合の増築の可能性、不足する駐車場の整備などについて検討する。15年度の基本構想は佐藤総合計画(東京都墨田区横網2―10―12)が担当した。

 現在の市役所庁舎は①国際空港都市のシンボル②コミュニティ活動の中心施設③経済的、効率的な庁舎――などを基本理念に、1986年度に着工、88年9月に竣工した。

 近年、施設の老朽化が目立つほか、合併などにより職員数が増加し、施設も狭隘化している。また、駐車場は慢性的に渋滞状況にあるなどの課題がある。このため、庁舎の大規模改修に向けて改修方針をまとめることにした。

 改修方針では▽既存庁舎の執務スペースの有効活用と効率的な配置▽改修方針▽ユニバーサルデザイン▽防災拠点施設としての整備▽駐車場の見直しを含めた外構――などについて検討する。

 改修方針の検討では、どういう形で改修を進めるかやレイアウトの見直しについて検討し、見直しにより交流スペース、会議室などが不足する場合には、増築の可能性を検討し、改修の具体的な内容をまとめる。そのうえで、事業の工程についても検討する。駐車場については、施設再配置や立体駐車場を含めて検討する。

 15年度の基本構想では、施設長寿命化を中心に検討し、事業スケジュールや概算事業費、事業内容についてまとめた。慢性的に渋滞状況にある来庁者用駐車場の混雑解消に向けて、拡張や再配置を視野に入れた再整備も検討し、立体駐車場の整備を提案した。

 市役所庁舎は行政棟と議会棟で構成。行政棟がSRC造地下2階地上6階建て、議会棟がRC造地下1階地上4階建て。延べ面積は2万932・87㎡(建築面積4488・41㎡)。敷地面積は2万4746・49㎡。

 設計は佐藤総合計画、施工は建築を鹿島・奥村・中野・共立JV、電気設備を日本電設・東電通・成田市電設協同組合JV、給排水衛生設備を三建・池田JV、空調設備を大阪電気暖房・東芝空調・デンネツJV、昇降機設備を東芝がそれぞれ担当した。

大規模改修を計画する市役所庁舎

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