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山梨県笛吹市

12月にも本体着工

2019/05/25 山梨建設新聞

 笛吹市は春日居学童保育施設について12月の本体着工を目指す。近く設計に着手するとともに旧消防署春日居出張所を取り壊し用地を確保する。施設内容の見直しを進めたことで若干計画に遅れが出ており完成は来年6月になる見通しだ。市は事業費として約1億1300万円を当初予算に計上。その一部を今後の補正予算で来年度に繰り越す。

 新設する施設の概要が固まり6月4日に予定する入札で設計を委託する。木造平屋で約300㎡を想定。30人収容の教室を3部屋、計120人程度が収容できる見込み。このほか玄関や廊下、トイレ、相談室などを備える。設計工期は11月までとした。また同日には建設地となる旧消防署春日居出張所(春日居町加茂)の解体工事も発注する。同出張所はRC造平屋で車庫(簡易S造)を含め床面積は192㎡。9月までに取り壊す予定だ。

 本体の着工は12月ごろになる見通し。当初は年度内完成を予定していたが、施設の概要を再検討していたため着工がずれ込み完成は来年6月を予定する。総事業費に変更はなく今後の定例市議会に一部事業費を来年度に繰り越す議案を提出する。

 建設地の隣にある笛吹市春日居児童センターでは現在、放課後の児童を預かる「学童保育」と子どもの遊び場となる「児童館」の両方を運営している。市子育て支援課によると、春日居地域は学童保育施設の利用率が高いため同センターのほかに春日居福祉保健センターも間借りしている状況。対応する市職員の負担も大きいという。市では新施設の建設により充実した行政サービスを提供するとともに職員の負担の軽減を図る。


【写真=旧消防署春日居出張所の跡地に建設】

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