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東邦アーステックの天然ガス採掘基地9月から本格着工

2019/06/21 新潟建設新聞

 ㈱東邦アーステック(新潟市西区黒鳥1450)は、9月から新潟市西蒲区西川地区で水溶性天然ガスの新規開発工事に着手する。工事は4期に分けて段階的に進められ、9月から圧入基地やパイプライン工事などに本格着工し、2026年4月の全面操業を目指す。

 同社では、西川地区でくみ上げたかん水を地下に戻す全量還元方式により水溶性天然ガスおよびヨウ素の生産を計画。同地区の未開発地に既存圧入基地2カ所を含め採掘基地3カ所、12坑井(3×4本)と圧入基地3カ所、12坑井(3×4本)を展開するほか、西蒲区旗屋工業団地内にヨウ素濃縮プラントを設置する。

 9月から第1期としてパイプライン工事に着手するほか、西蒲区升岡字一番割地内の圧入6基地でのさく井工事に着手。20年度には西蒲区升潟字居掛地内の採取23基地での工事を開始し、21年4月の第1段階稼動を予定。

 第2期工事では22年度から西蒲区曽根太田の採取22基地と旗屋興業団地内でのヨウ素濃縮プラントの建設を開始。プラントは敷地面積約2万5000㎡にBO塔(ヨウ素濃縮設備)、ばっ気槽、ろ過器、原水層、薬品タンクを整備。24年4月に一部稼動し、ヨウ素濃縮を開始する。

 24年からの第3期工事では圧入基地および採取24基地を建設するほかプラントの整備を進め、25年度の第4期工事では26年の全面操業に向けてプラント工事を進める。

 県内での水溶性天然ガスの開発は、地盤沈下への影響から1971年に新規掘削が規制されている。新たな開発に向けて同社では県や新潟市との協議、国の認可取得などの手続きを進めてきた。

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