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事業者国土交通省関東地方整備局(建設)
見出し関東地方整備局、岩澤、中村に局長表彰、安全管理受注9社 岩澤は成績優秀企業認定も、優良業務は日昌測量  
掲載 2019年7月12日  
本文

 国土交通省関東地方整備局は、2018年度優良工事等表彰受賞者を決定した。県内は優良工事で岩澤建設(足利市)が施工した「H30花輪地区導流堤下流部外工事」、中村土建(宇都宮市)の「H28稲荷川上流崩壊地対策工事」が受賞。岩澤建設は工事成績優秀企業の認定も受けた。優良業務は日昌測量設計(宇都宮市)の「H29渡良瀬川川口川3号砂防堰堤用地調査等業務」、日本工営栃木営業所(同)の「H29五十里ダム貯水池運用検討業務」が選ばれた。(2面に表彰理由)
 安全管理優良受注者には川上建設(鹿沼市)、中村土建、岩澤建設、潮田建設(小山市)、磯部建設(日光市)、山菊開発(佐野市)、那須土木(大田原市)、三晃建設(日光市)、戸室組(佐野市)が選定された。
 11日に表彰式がさいたま新都心合同庁舎で行われ、石原康弘局長から受賞者に表彰状が贈られた。
 選定対象は18年度に完成した1023件の工事と18年度に完了した1499件の業務。
 優良工事74件(68社)、優秀工事技術者62人、安全管理優良受注者106社。優良業務57件(40社)、優秀技術者58人が選ばれた。
 優秀工事技術者は優良工事を担当した岩澤建設の石井宏幸氏(現場代理人)、中村土建の齊藤孝宏氏(監理技術者)、優秀技術者には日昌測量設計の塚原一寿氏(主任担当者)、日本工営栃木営業所の秋本淳一氏(管理技術者)。
 岩澤建設と日昌測量設計は渡良瀬川河川事務所、中村土建は日光砂防事務所、日本工営栃木営業所は鬼怒川ダム統合管理事務所が発注した工事・業務を他の模範となる優秀な成績で完了した。
 安全管理優良受注者は累計完成工事量が多く、無事故を継続。川上建設はアスファルト舗装工事で完成工事件数は5件。
 このほかは一般土木工事での受賞。完成工事件数は中村土建が7件、岩澤建設が7件、潮田建設が3件、磯部建設が4件、山菊開発が6件、那須土木が3件、三晃建設が6件、戸室組が5件。
 受賞した工事や業務は事務所などから推薦されたものを選定委員会で審査して決定。優良工事は成績や功績、難易度、創意工夫、安全対策、週休2日への取り組み、ICT活用による出来形、品質の観点から選定。
 優良業務・優秀技術者は功績、企画力や斬新な提案などの創意工夫、高度で複雑な業務の遂行、成果を考慮して選ばれる。
 工事成績優秀企業は過去2年間(17~18年度)に完成した局発注土木工事の成績評定点の平均点を基に選定。対象は一般土木、アスファルト舗装、鋼橋上部工、セメント・コンクリート舗装、プレストレスト・コンクリート、法面処理、河川浚渫、グラウト、杭打、維持修繕の10工種のうち3件以上の実績がある者。
 平均点80点以上の31社が認定され、岩澤建設は最高点に次ぐ81点。認定企業は中間技術検査を省略することが可能。総合評価方式で企業の評価が優位となる。
 2年間の工事成績評定点の平均点上位企業は岩澤建設をはじめ、74点以上の195位までに県内企業14社が名を連ねた。
関東地整 局長表彰理由、優良工事と優秀工事技術者
 (①対象工事②工期③技術者④工事概要⑤工事の表彰理由⑥技術者の表彰理由)
岩澤建設
 ①H30花輪地区導流堤下流部外工事②2018年6月28日~19年3月29日③石井宏幸(現場代理人)
 ④渡良瀬川本川花輪地区の河道に堆積している不安定土砂の2次移動を防止することで、土砂流出による渡良瀬川の洪水氾濫を防ぐ床固群工事のうち導流堤を施工。併せて、渡良瀬川支川山田川の日暮沢砂防堰堤群の管理用道路の舗装工を実施する
 ⑤花輪地区工事個所は住宅地に隣接。騒音、振動及び生活用水として利用している井戸の水位状況等にも配慮が必要な現場。一方、日暮沢地区工事個所は狭隘な現場の一部が鳴神山登山道で一般利用者と共有区間が存在する。
 両地区の現場特性を正確に把握し、花輪地区では隣接する施工者に呼びかけ、工事の進捗状況をお知らせする「花輪だより」の発行に主体的に取り組み、日頃から地域への情報発信に努めた。
 また、周辺井戸の状況確認ではきめ細かく家屋の井戸に関する実態把握に努め、施工中に発生した井戸枯渇にも真摯かつ適切な対応を図り、井戸所有者と良好な信頼関係を築いた。さらに導流堤の施工では携わる作業員一人ひとりから安全標語を募集、掲示することにより、現場で働く作業員自ら提案した安全目標の達成を自覚させる機会を設定するなど現場一体として安全確保の意識向上を図った。
 日暮沢地区では現場に設置した快適トイレを登山客も利用できるよう配置するなど地域とのコミュニケーションを積極的に図り、利用者より感謝の声を頂いていた。
 ⑥「花輪だより」の発行による情報発信とともにきめ細かな周辺井戸状況把握に努め、施工中に発生した井戸枯渇時においても真摯かつ適切な対応を図った。
 また、導流堤施工に携わる作業員一人ひとりに安全標語を募集するなど現場代理人が率先して安全・衛生・健康管理に努め、配置技術者としての能力を最大限発揮した。
中村土建
 ①H28稲荷川上流崩壊地対策工事②2017年3月22日~18年12月25日③齊藤孝宏(監理技術者)
 ④大谷川左支川稲荷川の日向砂防堰堤左岸崩壊地で崩壊斜面拡大防止のため、吹付枠工を施工
 ⑤施工個所は急峻で狭隘な地形であることから施工計画段階から安全上困難を極め、二重三重の安全対策を計画し、無事故で完成させた。
 人員輸送はモノレール、資機材の運搬はケーブルクレーンを使用し、作業での安全対策に万全を期した。
 また、地形や地質、岩の状態などから構造の変更を余儀なくされ、当初から発注者と綿密な打ち合わせを行うとともに、積極的な施工方法を提案するなど、他の模範となる工事。
 加えて、施工個所までアクセスするための工事用道路は落石が頻繁に起きており、重大災害の危険が危惧されていた。今回、巨大岩塊の落石が再度起こり、安全管理上対策が急務となり、本工事により対策を実施した。
 崩落個所の調査により尾根付近の発生源となる岩塊部分は、亀裂が無数にあり、安全上極めて危険な個所となっていた。そのためこの危険な岩塊部分を蒸気式破砕により除去。その後ネットにより押さえ、更に落とした岩を道路部分まで無人化施工により掻き落とした。
 ⑥砂防堰堤工事で数多くの経験を持ち、施工計画段階から入念に現地状況を精査し、現地の地形・地質を見極め、技術的提案を積極的に行うなど技術的に優れ、施工体制も万全。資材の搬入の遅れにより一時中止を余儀なくされたが、その責任感と集中力で完成させた。
 施工段階から岩塊の崩落の危険と隣り合わせのなか、安全管理に努め、さらにその人柄から、作業員からの信頼が厚く、悪条件にもかかわらず、より高度な意識を現場で持ち続け、出来形、出来映えも申し分なく、無事故で工事を完成に導いたことは他の模範。
優良業務と優秀技術者
(①業務名②履行期間③技術者④業務概要⑤表彰理由)
日昌測量設計
 ①H29渡良瀬川川口川3号砂防堰堤用地調査等業務②2017年9月12日~18年8月31日③塚原一寿(主任技術者)
 ④群馬県桐生市黒保根町で川口川3号砂防堰堤に必要な土地の取得を目的とした土地の測量及び調査(立竹木調査、独立工作物調査、砂防指定地申請書作成)
 ⑤履行個所は法務局の公図等の調査の結果、国土調査未済で公図混乱及び測量範囲も広大で、地図訂正するための土地の測量が困難な地域。
 土地の測量は関係省庁との調整・資料収集、現地の利用状況確認等の事前準備作業を綿密に実施。地権者トラブルもなくスムーズに実施した。
 現地作業は山間部で安全確保のため境界立ち会いルートの下草刈り、崩落個所などの危険個所への簡易看板の設置、地権者用の安全ベスト、ヘルメット等の準備を行うことで事故などもなく現地作業を行った。
 建設行政のイメージアップとして現地作業実施後には地域貢献として清掃活動を実施。業務の趣旨、発注者からの指示事項を十分に理解し、積極的かつ迅速に対応するなど必要な技術力を十分に発揮し、優れた成果を納めた。
日本工営栃木営業所
・日本工営栃木営業所
 ①H29五十里ダム貯水池運用検討業務②2018年3月24日~12月20日③秋本淳一(管理技術者)
 ④五十里ダム堰堤改良事業で設置される選択取水設備の効率的な運用方法(冷温水及び渇水等放流対策)について検討を行い、選択取水設備運用マニュアル案、施設完成後の運用変更に伴う現行の操作規則・細則の修正案、共同施設等の管理に関して必要な事項を定める現行の管理協定書の修正案を作成。また、実施している事業の工事記録のとりまとめなどを行う
 ⑤五十里ダムは建設から62年が経過。取水標高が限定されていたことからダム建設前と比較して春~夏は冷たい水を、秋~冬は温かい水を放流してきたため、ダム建設当初から下流では水温の変化傾向に適応した生態系(魚類、植生など)の形成や水利用がなされてきた。
 このような状況から今回の選択取水設備の完成により、これまで続けてきた放流水温が変更されることは、ダム下流の生態系や水利用に大きなインパクトを与える可能性が想定されることを指摘。ダム下流の水環境に配慮したシミュレーションを構築し、将来を目標とした流入水路=放流水温となる[最終運用ルール]を策定するとともに、段階的に流入水温に戻すための[暫定運用ルール]を提案、設定することとし、選択取水設備運用マニュアル案を作成した。
 シミュレーションの実施にあたっては、五十里ダム直下から下流約20㎞の区間に水温・水質の変化を連続して面的に再現させたモデルを構築。年間を通した季節ごとの変化にも対応させた予測を行った。
 また、春・夏に流入支川の水温・濁度の現地一斉測定を行い、予測モデルの精度向上を図るなど技術力を十分に発揮し業務を遂行した。

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