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栃木県高根沢町

高根沢町 元気あっぷむら活性化、8月に宿泊施設公告、総工費4.1億

2019/07/30 日本工業経済新聞(栃木版)

 高根沢町は、町道434号線道の駅たかねざわ元気あっぷむら活性化事業(上柏崎588―1)を本格化させる。親水公園エリアへの滞在型宿泊施設(グランピング)整備へ向け、8月にも条件付き一般競争入札を公告予定。9月に着工し、来年3月の完成を目指す。滞在型施設整備の総工費は4億962万6000円を見込んでいる。

 新規整備はキャンピングトレーラー15台をはじめ、パントリー、レンタル、トイレが各1棟。外構工事は構内通路、フェンス、防護柵、照明、サイン、修景(植栽)。既存施設は管理棟とトイレ棟の改修工事一式。

 キャンピングトレーラーとデッキ設置、各種建築一式、電気設備工事、給排水衛生設備工事、土木工事一式を発注する。予算額は新規整備2億7467万円、外構1億1033万円、既存施設改修2462万6000円を配分している。

 現在、備品購入の公募型プロポーザルを公告中。参加表明書の提出期限は8月13日、企画提案書の提出期限は9月3日。9月10日に選定結果を公表する。履行期限は契約締結日から来年2月末。予算額は6000万円。

 地元クリエイターやデザイナー情報に精通し、広範囲のジャンルにわたる備品調達と空間演出をトータルコーディネイトできる納入業者を選定する。備品は最優秀者の提案書をベースプランに、町と契約候補者の間で購入一覧を決定する。

 今回発注する工事の実施設計はフケタ設計(宇都宮市)の担当。内容は①滞在型宿泊施設②店舗兼文化交流施設・広場(以上新設)③本館設備工事に係る設計(改修)-の3件。指定管理候補者は塚原緑地研究所(千葉市)が選定された。

 町は駐車場352台、公衆トイレ21器、情報提供施設、ベビーコーナー、本館(天然温泉、レストラン3店、売店)、宿泊施設、農産物直売所、農産物加工体験施設、林業体験施設、多目的広場、体験・滞在型観光施設の改修や新設の活性化工事を計画。

 町は6次産業化を推進するため、地元生産者から材料を調達。①町内外からの活力を呼ぶ地域経済の拠点化②地域外から訪れた人のゲートウェイとなり、ここにしかない異空間の滞在型観光拠点化③温泉活用による地域福祉の拠点化-につなげていく。

 たかねざわ元気あっぷむらは6月19日、国土交通省から道の駅に登録されている。敷地面積は18・4ha。県内の道の駅登録は25番目。7月1日から来年3月末まで全施設の営業を休止し、個性豊かな施設再生に総事業費9億9177万2000円を投じる。

 元気あっぷむらは1997年にオープン。築22年が経過し、開館当初と比べ類似施設が多数存在。活性化策を通じ、若者層やファミリー層のニーズを時代の変化に応じて的確に把握、検証し町を知ってもらうきっかけづくりを提供する。

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