県議会土木企業委員会(島田幸三委員長)は9日、県内調査で土浦土木事務所管内の国道354号土浦バイパスと、企業局県南水道事務所の霞ヶ浦浄水場を訪れた。土浦バイパスでは若松跨道橋を中心とに舗装工事を実施しており、これから取付道路工が発注となる見込み。木田余跨線橋の拡幅では橋桁を製作中。霞ヶ浦浄水場では新しい高度浄水処理技術について説明を受けた。
はじめに一行は、国道354号土浦バイパスの若松跨道橋の現場を視察。同バイパスは、土浦市若松町から手野町へ至る延長5840mの幹線道路。県南地域と鹿行地域を結ぶ路線で、土浦市内の渋滞緩和や常磐道土浦北ICへのアクセス性向上のために整備中。
これまでに木田余跨線橋東交差点からおおつ野団地入口までの2880mが完了。残りの木田余跨線橋東交差点から若松町交差点までの2440m区間で整備を進めている。
そのうち本年度は、若松跨道橋を中心とした740mで舗装工事を実施中。これから第3四半期には取り付け道路の工事が発注となる見込み。本年度中の完成を予定。
また、JR常磐線に架かる木田余跨線橋(L107m)では、2車線から4車線への拡幅工事を行っている。施工はJRで、現在は橋桁を製作中。拡幅の竣工は来年度以降。
続いて訪問した霞ヶ浦浄水場では、効率的かつ安定的な処理が期待できる2つの新しい高度浄水処理技術について説明を受けた。
1つ目の技術はオゾンと過酸化水素を使用した促進酸化処理で、現在は実施設計を㈱日水コン(東京都新宿区)が策定している。工事(建築・電気・機械)も本年度に発注する予定。
2つ目は帯磁性イオン交換樹脂処理で、こちらは来年度以降に実施設計を発注する。
【①島田委員長②若松跨道橋の上でバイパス整備の進捗を確認③霞ヶ浦浄水場では新処理技術について説明を受けた】