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つくば市が9月補正案に(仮)研究学園小・中学校の用地取得費13億と設計費2・6億

2019/08/29 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくば市の9月補正予算案が発表された。建設関係の主なものでは、学園の森義務教育学校の分離新設校となる「(仮)研究学園小・中学校」の土地購入に13億2359万2000円と設計に2カ年継続費で2億6368万2000円、児童福祉施設整備費補助金に1億8505万3000円、橋梁の長寿命化修繕工事に4700万円、上郷高校跡地の陸上競技場整備基本構想策定支援に1170万9000円、つくば中央インター北土地区画整理事業の都市計画決定図書作成に3カ年継続費で629万2000円を計上している。

 一般会計には31億7713万2000円を追加し、当初からの総額を917億4467万1000円とする。議会は9月3日に開会し、27日に閉会予定。

 まず教育費では、(仮)研究学園小学校・中学校の土地購入費13億2359万2000円と、基本・実施設計費2億6368万2000円(19年度=7910万5000円、20年度=1億8457万7000円)。

 昨年4月に開校した学園の森義務教育学校が、2023年以降に教室不足となる見込みのため、研究学園2丁目のつくばエクスプレス北側の県有地(A3万270・82㎡)に、(仮)研究学園小学校(20クラス程度)と中学校(10クラス程度)、体育館、グラウンドなどを新設するもの。

 なお県有地のほか、西側の民有地(面野井地内、A1万5000~7000㎡)もグラウンド用地として別途取得する計画。

 スケジュールは、予算案可決後に県と土地売買の契約を進め、設計の一般競争入札を10月にも公告し、11月に開札。20年度末までに策定する。

 工事は21年4月に公告し、5月に開札。6月議会で本契約とする見通し。そして22年度末までに完成させ、23年4月の開校を目指す。

 また、上郷高校跡地(上郷2494-3)が候補地となっている新陸上競技場の基本構想策定支援業務に1170万9000円を措置している。

 土木費では、橋梁の長寿命化修繕工事に4700万円。伸縮装置や防護柵の取替え、ひび割れ補修などを行う。対象は境松橋(L24・7m)、古橋(L18・6m)、倉掛橋(L23・54m)、中神橋(L23・72m)。

 つくば中央インターチェンジ北地区の土地区画整理事業に向けた都市計画決定図書作成委託には、3カ年継続費で629万2000円(19年度=188万8000円、20年度=0円、21年度=440万4000円)を設定。

 対象地域は手代木、山中、島、柳橋、新井の約70haで地権者は約250人。

 昨年9月には、つくば中央インター北土地区画整理組合設立準備会(長谷川久夫会長)が設立した。物流系企業の誘致を想定し、21年度の都市計画決定、22年度の組合設立認可取得を目指している。

 ほかには、小貝川に架かる平和橋の長寿命化修繕工事について、常総市に対する負担金として6429万6000円を予算化。

 民生費では、民間保育所への整備費補助金に1億8505万3000円を設定。対象は新設4カ所、増設2カ所、小規模保育施設新設1カ所。


【研究学園小中学校の建設予定地】

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