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新潟県長岡市

来春に旧大和解体へ、年度内に権利変換完了「大手通坂之上町再開発」

2019/09/14 新潟建設新聞

 長岡市と都市再生機構(UR)東日本都市再生本部は、大手通坂之上町地区市街地再開発事業に関連する権利変換計画の認可手続きを進めている。年度内にも認可される見通し。整備工事では、旧大和ビルの除却工事が2020年度春から始める。北越銀行本店が入る米百俵棟西館(A-2街区)の整備に向けてビルを解体し同年度中にA-2街区の工事にも着手する。事業完了までの各工事の設計は、全て松田平田設計(東京都)が担当する。


 北銀の駐車場地も取壊し、駐車・にぎわい棟(C街区)の建設に取り掛かる。C街区は除却に関わる工事費算定業務を松田平田設計(同)が担当し現在算定中、20年度早々の解体着工を見込む。20年度から21年度にかけて実施設計と建築工事を行う。C街区のオープンが最も早く、22年度の運営開始予定。

 住まい・にぎわい棟(A-1街区)は20年度に予定するA-2街区の実施設計完了後、21年度に工事着手。23年度のオープンを目指す。

 A-2街区は解体が完了する20年度下旬ごろから米百俵棟西館の整備に取り掛かる。オープンはA-1街区と同時期の23年度を見込む。

 市が整備を主導するB街区では、20年度中に実施設計(その1)が完了予定。A-2とBの両街区にまたがる「人づくり・学び交流エリア」として整備し、市が1万600㎡を取得する計画だ。

 B街区には行政庁舎や長岡商工会議所、A-2街区は北銀本店が入り、市が進める産学官の連携、NaDeCBASEの活動を加速させる。22年度中に再度「人づくりエリア」に関わる軽微な実施設計(その2)を行う見通しで、23年度に除却・耐震改修・増築工事を実施する。同街区が完成する25年度に本事業自体も完了する。

 本事業地周辺の街なかでは、スポンジ化を止めようと旧柳原分庁舎を学生寮を中心とした交流施設に改修する計画や、丸大長岡の施設跡地利用にも注目が集まる。

 本再開発事業費は263億円。このうち国費、民間投資額を除いた市負担額は91億円(一般財源29億円)。

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