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玉穂B&G海洋センター21年度に全面改修

2019/09/25 山梨建設新聞

 中央市は玉穂B&G海洋センター(下河東地内)を全面改修する。古くなった空調や照明、トイレ、プール周りなどを更新し利便性を向上させる。年度内に設計をまとめる予定で9月補正予算案に経費を盛った。2020年度にB&G財団に補助金を申請し、21年度の着工を目指す。このほか、ろ過機が故障したため改修費も同補正案に計上した。

 同施設は中央市役所・玉穂庁舎から100mほど西にある上屋付きの温水プール。大人用のプール(25m×6コース)以外に幼児用のプール(10m×6m)を備える。開館期間は5~9月。1987年の建設後、90年にプールの加温用にソーラーシステムを導入した。プール施設の延べ床面積は1206㎡。上屋は11枚の膜をつなぎ合わせたビニール状のものだが、古くなったため昨年7枚を交換。残りは今回の全面改修時に交換する予定だ。

 施設は築32年で老朽化。設備の不具合が目立つようになったため今回の改修で全面的に交換する。予定するのは空調の更新、トイレの洋式化、シャワー・ロッカーの交換、照明のLED化など。プール内の塗装も塗り替える。プールサイドには30㎝四方のタイルが敷き詰めてあるが破損しケガをする恐れがあるため改修する。

 市は9月補正予算案に改修工事の設計費800万円を計上した。可決後すぐに業務委託し、その設計を基に20年度、B&G財団に補助金を申請。認められれば21年度の閉館後、着工する計画だ。

 このほか本年度中に、ろ過機を更新する。砂式で3基あるがポンプ装置が故障したため、ことしは7月29日に閉館を余儀なくされた。市は9月補正予算案に改修費1400万円を計上し、年度内に設備を更新。20年度には施設を利用できるようにする。



【写真=全面改修が計画されている玉穂B&G海洋センター】

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