記事

事業者
防衛省,総務省,文部科学省,厚生労働省,農林水産省,国土交通省

【インフラメンテナンス大賞】第3回受賞者で32件が決定

2019/10/01 本社配信

 国土交通、総務、文部科学、厚生労働、農林水産、防衛の6省は社会資本メンテナンスの優れた取り組みや技術開発を表彰する第3回「インフラメンテナンス大賞」の受賞者を決定した。255件の応募の中から各省大臣賞、特別賞、優秀賞で計32件が選ばれた。11月7日に各省合同で表彰式を行う。各省では今後、受賞案件の取り組みを全国へ普及・展開していく。

 国交省関係では16件が対象になった。このうち国土交通大臣賞は、保線におけるIoT技術の実用化とメンテナンスへの応用(JR東日本ほか)と、下水道圧送管路における硫酸腐食箇所の効率的な調査技術(クボタ)の2件が選定された。

 特別賞は▽車上受信データおよび地上電界強度データ解析によるLCX予防保全手法の確立(JR東海)▽中標津町「明日に架ける橋」プロジェクトで地域の橋を総点検!(中標津建設業協会)▽地下鉄トンネルにおける覆工コンクリートのはく離浮き抽出システムの構築(東京メトロ)▽吸出し・陥没リスク抑制と港湾構造物の長寿命化に向けたケーソン目地透過波低減法(海上・港湾・航空技術研究所、港湾空港技術研究所)▽汎用機材およびAI診断モデルによる舗装損傷診断システムの開発と実用化(福田道路)―の5件だった。

 他にも、総務大臣賞は「電柱点検の効率化に向けた構造劣化判定技術の実用化」(日本電信電話・アクセスサービスシステム研究所・アクセス運用プロジェクト)、文部科学大臣賞は「大学研修施設(大規模実橋モデル)を活用した『臨床型』の橋梁維持管理技術者育成」(名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻橋梁長寿命化推進室)、厚生労働大臣賞は「時間積分式漏水発見器による効率的な漏水発見手法(スクリーニング工法)」(東京水道サービス)、農林水産大臣賞は「手造り公共事業」(えな土地改良区)と「漁港の砂堆積と砂浜侵食を同時に保全するジェットポンプ式サンドバイパスシステム」(静岡県、漁港漁場漁村総合研究所、五洋建設)の2件などが受賞している。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら