境町、古河市で構成する国道354号古河境バイパス整備促進期成同盟会(会長=橋本正裕境町長)と、県市町の各議員で構成する国道354号古河境間整備促進県市町議員連盟(会長=半村登県議会議員)は9月26日、県議会と県土木部に整備促進を図る要望活動を展開した。県側は整備に向け、測量や設計などを推進していく考えを示した。
国道354号は群馬県高崎市から埼玉県を経て、古河市、境町、坂東市などを通り鉾田市に至る広域幹線道路。このうち県境工事事務所管内では圏央道境古河インターチェンジ(IC)周辺の境岩井バイパスと古河境バイパスの整備が進められている。
古河境バイパスは境古河IC西側の県道結城野田線から新4号国道を通り、再び354号に合流する約5㎞区間で計画。
境町や古河市にとどまらず、他地域と連絡するアクセス道路として早期整備が望まれており、2018年度には新4号国道~結城野田線までの約3・2㎞区間のバイパス整備が事業化された。
今回の要望には期成同盟会副会長の針谷力古河市長をはじめ、同会会長代理の野尻智治境町副町長、議員連盟の半村県議会議員、森田悦男県議会議員、高橋勝則県議会議員、中村はやと県議会議員、倉持功境町議会議長、園部増治古河市議会議長などが参加。
県庁を訪れ、針谷市長が川津隆県議会議長と伊藤高県土木部長に要望書を手渡した。
野尻副町長は橋本町長のあいさつを代読。「古河境バイパスは地域住民からも早期開通を切望されており、地域づくりに欠かせない道路である。一日も早い道路整備をお願い申し上げる」と述べた。
半村議員は「一日も早く開通できるよう精いっぱい頑張ってまいりたい。皆さま方にもご支援とご協力をお願いしたい」と伝えた。
要望事項は①20年度の予算編成において整備に必要な予算の拡充、増額②「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」での重点配分、21年度以降の予算確保③橋梁の法定点検などを踏まえたメンテナンス予算の確保④全線の早期開通に向けて事業費の確保、さらなる事業の促進-。
川津議長は「こうした熱意が県当局や国交省に大きなインパクトを与える。延伸も含め、県議会も一丸となり、目的達成のため、全力で進めていきたい」と話した。
伊藤土木部長は「地元の熱意を感じる。県も予算確保に努める。用地については地元にお願いする場面もあると思う。市町と協力して取り組んでいきたい」と応じた。
【写真=位置図、伊藤土木部長に提出、川津議長に手交】