建設業の未来を拓く (株)日本工業経済新聞社 ホーム 会社概要 サイトマップ お問い合わせ セキュリティーポリシー サイトポリシー
埼玉建設新聞 日本工業経済新聞 茨城版 群馬建設新聞 山梨建設新聞 新潟建設新聞 長野建設新聞
ここに表示されている情報は有料サービス「入札ネット」で閲覧できる情報のほんの一部です。
入札ネット(無料ID)にログインすると、工種やキーワードで絞って一覧表示できます。
さらに詳しい内容は無料IDでご確認ください。→「入札ネットとは

事業者栃木県足利市
見出し足利市斎場整備、公設公営で全面改築、21年度に着工、工期28カ月、来月から設計者選定  
掲載 2019年10月2日日本工業経済新聞(栃木版)  
本文

 足利市は、斎場整備事業の基本計画案(新山町12-3)をまとめた。事業手法は民間活力導入と従来手法を比較検討した結果、公設公営方式を採用する。11月から来年2月にかけ、基本・実施設計の委託者を選定。設計委託料は9600万円と試算。契約締結後から2021年3月までに設計を仕上げる。21年度に全面建て替え工事に着手し、23年度までの3カ年で新斎場を建設する。総事業費は29億6100万円を見込んでいる。
 施設は①火葬部門(1500~1700平方m)②待合部門(700~900平方m)③式場部門(520~720平方m)-の3部門で構成。延べ床面積は2700~3400平方m規模。建て替え手法は3パターンの中から、全面建て替えを選択した。
 火葬場は運用を休止できない施設であり、仮設炉や仮設待合を設置することを前提に計画を立案。市内の死亡者数がピークを迎える35年の火葬件数は年間2252人と推計。火葬炉は2炉1系統の6基が望ましく、現施設と比べ1基の増。
 全面建て替えは敷地西側の現駐車場に仮設棟(仮設炉、仮設待合)を建設。敷地東側の第1式場、第2式場、火葬炉棟、待合棟、事務室の全既存施設は解体撤去。跡地に新斎場(火葬棟、待合棟、式場棟)を建設。完成後に仮設棟を解体撤去し、最後は外構工事。
 全体工期は28カ月を想定。仮設棟建設6カ月、既存施設解体撤去3カ月、新斎場建設17カ月、仮設棟解体や外構に2カ月の工程計画を組んだ。他の2パターンは全体工期が41~47カ月と長期にわたるため、最も工期が短い全面建て替えに絞り込んだ。
 斎場周辺には住宅地が広がり、駐車場不足から交通渋滞が発生。新斎場の駐車場は最大260台が必要。敷地南側隣接地の新山団地公園内に臨時駐車場を設け、進入路と退出路を明確に区分。周辺の住環境に悪影響を及ぼさないよう効率の良い車両動線を導く。
 火葬部門は炉機械室(火葬炉前室、再燃焼炉、監視・制御室、残灰室)300平方m、集塵機械室(バグフィルター・冷却装置)270平方m、告別室・収骨室(3室)198平方m、エントランスホール270平方m、霊安室、諸室(多目的トイレ、事務室、職員控室、倉庫、通路)。
 待合部門は待合室(54平方m6室、1室30人収容、可動式間仕切りで2室一体利用)216~324平方m、待合スペース300平方m、諸室(自販機コーナー、売店、キッズスペース、授乳室、多目的トイレ、更衣室、通路)。
 式場部門はロビー100平方m、式場(80人収容1室)160平方m、待合室(40人収容の洋部屋2室)90平方m、遺族控室(シャワー室や入浴設備の設置を検討)、諸室(事務室、会議室、業者控室、倉庫、多目的トイレ、通路)。
 事業費は委託費1億1400万円(基本設計3100万円、実施設計6500万円、造成設計1300万円、土質調査500万円)、工事費25億7900万円(建築17億5400万円、設備3億6800万円、炉・換気等3億3600万円、外構1億2100万円)。
 解体工事費2億2200万円(旧施設解体撤去、旧火葬炉解体撤去、旧舗装解体撤去、仮設建物解体撤去、仮設炉解体撤去)、備品購入費4600万円(運営システム整備4000万円、什器・備品600万円)。事業費は先進事例やメーカーのヒアリングで導いた。
 年間の維持管理コストは火葬炉運転業務4910万円、式場運営業務420万円、施設維持管理業務2800万円(建物・設備保守、外構管理、警備、環境衛生・清掃、備品管理、修繕)、火葬炉保守管理業務2900万円の計1億1100万円と算出した。
 市斎場は1976年の供用開始以来、築43年が経過。敷地面積は9780・24平方m(建物敷地4692・53平方m、駐車場5087・71平方m)。建物はRC造平屋建て建築面積1741・75平方m。建物や設備の経年劣化が進み、多くの問題に直面する。
 国道293号、主要地方道足利環状線に近接。JR足利駅から2・1㎞、東武足利市駅から2・7㎞に位置。交通利便性が高く、市内各地区からのアクセスは自動車利用で約30分。東側は風致地区指定の山林、北側は1級河川袋川が流れ、地形的に人目に触れにくい。
 新たな建て替え適地選定や都市計画決定手続きには長期間を要するだけに、現在地での建て替えに決定した。建物は刷新し、最新鋭設備を導入。周辺環境への調和と環境保全対策を万全に整え、安定的な運営を実現。併せてランニングコストを低減する。

ページトップ