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千葉県匝瑳市

市民病院の整備など/匝瑳市が前期基本計画素案/銚子連絡道IC周辺で土地利用の可能性調査

2019/10/09 日刊建設タイムズ

 匝瑳市企画課は、「第2次匝瑳市総合計画前期基本計画」の素案をまとめた。計画期間は2020年度から23年度までの4か年。計画期間内の主要事業として、国保匝瑳市民病院の整備や、企業立地に向けた立地場所の検討、都市交流拠点の形成、「生涯活躍のまちづくり」の推進、匝瑳消防署の建て替え整備、小中学校トイレ大規模改修事業、スポーツレクリエーション施設の整備、公共施設等総合管理計画の推進などに取り組む。

 同計画は、将来都市像の実現を目指して「子育てしやすい環境づくりと移住・定住促進プラン」など5つのリーディングプランを位置付け、▽生きがいに満ち、笑顔があふれるまちをつくる(健康・福祉・医療・介護分野)▽活気に満ち、はつらつとしたまちをつくる(産業・経済分野)▽自然と共生し、快適で安全なまちをつくる(生活環境・都市建設分野)▽個性豊かに学び、人々が輝くまちをつくる(教育・交流・移住・定住分野)▽市民と行政が協働し、市民が主役のまちをつくる(市民協働・行財政分野)――の5つの分野からなる基本目標を設定し、事業を推進する。

 健康・福祉・医療・介護分野では、経営の健全化とともに、施設の老朽化による建て替えが課題となっている「国保匝瑳市民病院」について、経年劣化による施設改修及び医療機器の更新を計画的に実施する。施設の建て替えについては、病院経営の健全化を図り、新病院の整備に取り組む。

 産業・経済分野では、利便性の高い商業施設や地域活性化に貢献する企業の立地を積極的に促進するため、銚子連絡道路インターチェンジ予定地周辺等の産業系土地利用の可能性について調査検討を行う。また、九十九里浜海岸の浸食対策について、国・県等の関係機関に働き掛けを実施する。

 生活環境・都市建設分野では、21年4月の稼働開始を目指す広域廃棄物処理施設の整備に伴い、既存施設の解体を含めた中継施設整備工事を進めるほか、都市交流拠点の形成や、魅力ある商業空間の形成、匝瑳市版生涯活躍のまち形成事業などを推進。また、匝瑳市横芝光町消防組合基本構想に基づき、匝瑳消防署の建て替えを促進する。

 教育・交流・移住・定住分野では、学校施設・設備の整備や、小中学校トイレ大規模改修事業に取り組む。トイレ大規模改修事業は21年度までに13校(18年度末4校)で実施する予定。また、スポーツ・レクリエーション施設の整備・活用として、パークゴルフ場をはじめとしたスポーツ施設の有効活用に取り組む。

 市民協働・行財政分野では、行財政改革大綱等に基づき、行財政運営の一層の合理化・効率化を推進するとともに、経費の節減を図ることとし、公共施設等総合管理計画を推進する。

 なお、基本計画の素案は、来月6日までパブリックコメントを実施し、市民からの意見を求める。

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