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若手の技術力向上へICT浚渫で勉強会

2019/10/09 新潟建設新聞

 信濃川下流河川事務所発注工事を担当する若手技術者で組織された関屋モリ上げ隊は2日、小柳建設が施工する信濃川下流河道維持その2工事でICT河川浚渫工事の勉強会を開いた。

 バックホウ浚渫船で1万3000立方の浚渫を行う同工事では、起工測量、浚渫工、浚渫土砂の積載にICT技術を活用する。中ノ口川との合流部で流速が早く土砂が堆積しやすい施工条件に加えて、周辺には国道8号、新潟ふるさと村など人や車の往来が多い現場条件にICT技術で対応している。

 3次元起工測量ではシングルビームによる深浅測量を実施し3次元データを作成。MG(マシン・ガイダンス)バックホウを使った浚渫工では、施工履歴データを用いた出来形管理に取り組んでいるほか、掘削土砂の積載にはコマツカスタマーサポートのMC(マシン・コントロール)バックホウを採用し、「ペイロードメータ」と「トラックビジョン」の併用によりダンプへの積載土量の把握と最適化を図り、円滑かつ安全に配慮した運行管理を行っている。

 関屋モリ上げ隊のメンバーで同工事を担当する小柳建設の山岸ほのか氏が現場で使用するICT技術を説明。「発注者や店社の安全パトロールとは、違った緊張感があった」と話した。自身の現場でも今後、ICT河川浚渫工に取り組む水倉組の久住朋輝氏は「実物を見ると分かりやすく、準備も取り組みやすい。ICTだけでなく安全管理など良いところもまねしたい」と語った。


【写真=ICT技術を学ぶ】

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