県建設業協会と長野市建設業協会は16日、千曲川の堤防決壊により9.5平方㎞に及ぶ浸水被害が発生した長野市豊野・長沼地区に入り、堆積土砂を除去する支援活動を開始した。
初日の作業には県建協の諏訪、伊那、木曽、松筑、大北、中高の各支部と市建協合わせて70人ほどが参集。ホイールローダーやミニバックホーを巧みに操りながら、道路や側溝にたまった土砂をダンプに積み込み除去していった。作業には県や長野市の職員も同行。長野市東部土木事務所の吉見秀明所長は「皆さんの協力は本当に心強い。感謝しかない」と笑顔を見せた。
台風19号による災害に対し、県内各地で建設企業が懸命な対応を見せている。長野市穂保地区の千曲川堤防決壊箇所は昼夜を徹した緊急対策工事により17日に仮堤防が完成。上田市諏訪形地区の千曲川堤防欠損箇所では延長300mにわたる緊急対策工事が続けられている。佐久・上田地域を中心とした県管理河川の護岸崩落も複数箇所で応急復旧が進められており、一部で作業を終えたところも出てきている。
地域を守り、地域を支える建設業の真骨頂。ひたむきに尽くすその姿は県民の目に頼もしく映っているはずだ。