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栃木県壬生町

壬生町、六美町北部地区、E地区に倉庫型店舗、大規模建築物立地条件を整備、C地区にはホームセンター

2019/10/22 日本工業経済新聞(栃木版)

 壬生町は、組合施行の六美町北部土地区画整理事業(壬生丁、安塚、約49・5ha)に関連する都市計画変更案をまとめた。都市計画道路3・3・901号おもちゃのまち下古山線(主要地方道羽生田上蒲生線)沿道のE地区約6・5haを業務地区に、C地区約2・9haを沿道利用地区に設定し直す。特定大規模建築物の立地可能な条件を整備。E地区には会員制倉庫型店舗を展開する大規模商業施設、C地区にはホームセンターチェーンが進出予定。来春の町都市計画審議会に諮り、来夏には都市計画決定の見通し。

 都市計画案は、地区計画の変更と用途地域の変更。いずれも町計画決定案件。羽生田上蒲生線は、町東西の骨格となる重要な幹線道路。地区計画変更では沿道を町のにぎわいに資する土地利用や周辺住宅地の利便性を高める生活利便施設を誘致する。

 用途地域はE地区約6・5haを準工業地域に変更。変更前の第1種低層住居専用地域約5haと第2種住居地域約1・5haを見直した。C地区約2・9haのうち、約1・4haを第1種低層住居専用地域から第2種住居地域に改める。一帯は市街化区域に編入済み。

 六美町北部地区は、北関東自動車道の壬生ICと2022年度末の完成を目指す下野スマートICのほぼ中間に位置する。周辺交通網が充実し、さらなる利便性向上が見込まれる。住環境との調和を保ちつつ、産業活動の増進を図るのが目的。出店候補地は地区東部。

 東武鉄道宇都宮線東側のおもちゃのまち駅と国谷駅のほぼ中間となる1・5㎞の範囲内に位置。地区中央には睦小学校が立地。西側は東武線が南北方向に運行する。北側は羽生田上蒲生線が横断、東側は下野市との行政境、南側は北関東道が横断している。

 六美町北部土地区画整理組合(石島松夫理事長)が事業に着手。事業期間は19年度から28年度までの10年間。総事業費は76億2600万円を見込んでいる。16年3月には業務代行型1社、保留地購入型2社の事業協力者が選定されている。

 都市計画道路3・4・8号六美吾妻線(幅員16・5~19・5m)が地区内の南北主要幹線。おもちゃのまち地区と施行地区を一体化する環状道路は3・5・903号六美西通りと3・5・904号六美東通りの2路線があり、ともに幅員は12~17m。

 区画道路は幅員6mを基本に、土地利用や交通体系を考慮のうえで適宜配置。公園面積は地区面積の3%以上を確保し、外周はフェンスや植栽で覆う。南西部街区公園付近に水路を築造する。公共減歩率は24・62%、保留地合算減歩率は48・97%。

 道路11万3218・64平方m(22・88%)、調整池2カ所1万5507平方m(3・13%)、公園7カ所1万4984平方m(3・03%)、水路2544・47平方m(0・51%)、緑地423平方m(0・09%)の計14万6677・11平方m(29・64%)を整備する。

 町は東西連携軸の北関東道と南北連携軸の東北自動車道との連結により広域的交通利便性が飛躍的に向上。一般道は主要地方道宇都宮栃木線が南北軸を形成。みぶ羽生田産業団地、おもちゃ団地、獨協医科大学が立地。利用可能な市街化区域の不足が課題だった。

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