記事

事業者
千葉県成田市

仮設校舎をリースで/成田市/三里塚小の大規模改造/普通・特別15教室を整備/本体は来年6月議会案件

2019/11/01 日刊建設タイムズ

 成田市教育委員会は、三里塚小学校(中央棟・増築棟)の大規模改造に伴い仮設校舎をリースにより借り上げる。大規模改造工事中に仮設校舎を設置し、必要な教室を確保する。仮設校舎は来年3月末に着工、来年7月1日に引き渡しを行い、2021年3月31日までをリース期間とする。リース期間終了後、21年4月1日から6月30日の期間に施設を解体する。事業費は当初予算に限度額2億2440万円(19~21年度)の債務負担行為を設定している。

 建物は校舎、渡り廊下で構成し、構造を軽S造2階建てとする。鉄筋コンクリート布基礎を採用。教室数は普通教室8、図工室、英語教室など特別教室7。ほかにトイレ、玄関、倉庫などを予定。

 三里塚小学校においては、施設の老朽化に伴い、中央棟・増築棟の大規模改造と既存棟の屋上防水改修などを実施する。来年4月30日までの工期で設計を慎設計事務所(東京都墨田区亀沢4―5―4)に委託し、9月までに基本設計を完了。現在、実施設計を進めている。

 中央棟・増築棟の改造は、間取りの変更、屋上防水及び外装の改修、バルコニー手摺りの改修、サッシ・内装及び建具の改修、電気設備の改修などを予定。また、計画発電力量20kwの太陽光発電設備及び15kwh相当の蓄電池を設置する設計では建築非構造部材の耐震性に関する検討も行う。一方、既存棟の改造は、屋上防水の改修、バルコニー手摺りの改修、機械室の煙突内部のアスベスト撤去などを予定している。

 工事費は約4億9020万円(消費税込み)を見込む。来年度早期に工事を発注し、6月議会での契約承認を目指す。

 同校の所在地は三里塚153―1地先。敷地面積は3万643㎡。中央棟は1979年の竣工でRC造3階建て延べ719㎡、増築棟は89年の竣工でRC造3階建て延べ752㎡、既存棟は71年の竣工でRC造3階建て延べ2392㎡。

 仮設校舎については、今月9日に「三里塚小学校仮設校舎借上」の一般競争入札を公告し、先月30日に参加申請書の受け付けを締め切り、今月8日に開札する。予定価格は事後公表。契約期間は21年6月30日までで、リース期間が20年7月1日から21年3月31日まで。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら