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茨城県水戸土木事務所,茨城県鉾田工事事務所

県議会土木企業委員会が調査/空港アクセス道で函渠工

2019/11/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 県議会土木企業委員会(島田幸三委員長)は8日、水戸土木事務所と鉾田工事事務所管内で県内調査を実施した。台風19号で被災した水戸北スマートインターチェンジ付近、常磐自動車道から茨城空港へのアクセス性の向上を目指し整備を進めている茨城空港アクセス道路、一般県道大竹鉾田線バイパスの整備状況などを視察。茨城空港アクセス道路では国道6号横断函渠新設工事が進んでおり、大竹鉾田線バイパスでは第2期事業区間の工事を進めている。


 はじめに一行は水戸土木事務所管内の偕楽園を訪れ、11月1日の有料化に伴い新設された料金所や、魅力向上を目的に行われている板塀、園路改修などについて説明を受けた。

 板塀はアルミ製の格子型のものから趣のある板塀に更新を進めている。本年度は表門周辺の延長約92mの整備を予定しており、梅まつりの時期までに完成させる計画だ。

 料金所は表門、東門、南門、吐玉泉門の4カ所に設置。創建時の1842年にあった番所をイメージして屋根は切妻造りの瓦噴きで、外壁は下見板張(杉)、上部は漆喰塗りに仕上げた。建築面積は表門、吐玉泉、南門は約13・22㎡、東門は約20・66㎡。建築費は4棟で総額約3000万円を投入した。

 続いて台風19号によって被災した水戸北スマートインターチェンジ付近(水戸市飯富町)を視察。

 同地内では国道123号などの主要幹線道路が冠水。周辺道路は一時通行止めとなったが、同線の水戸市渡里町~城里町那珂西、城里町上坪~粟地区間についてはポンプによる排水、道路復旧作業を行い10月14日に通行止め解除となった。

 しかし、水戸北スマートインターチェンジは通行止めが続き、早期開通を目指し復旧作業を進めている。

 次に訪れた茨城空港アクセス道路では、国道6号横断函渠新設工事などを視察した。アクセス道路の事業延長は9600m。幅員は石岡小美玉SIC~国道6号区間が19m(車道3・25m×4、歩道2m×2)、国道6号から東区間が14m(車道3・25m、歩道2・5m×2)。

 事業費ベースの進捗率は2018年度末で95・6%。既に全線供用開始に向けての事業費は全額確保されている。本年度は国道6号横断函渠や道路改良舗装工事などを推進する。

 最後に県道大竹鉾田線バイパスに向かった。同バイパスは鉾田市市街地と国道51号を結ぶ延長4700m、幅員12mの道路。鹿島灘海浜公園へのアクセス向上や円滑な交通確保などを目的に計画された。

 第1期事業区間の延長1000mは02年度に供用開始。03年度からは第2期として総事業費約10億円を試算し、延長2060m区間の整備を進めている。

 第2期事業区間のうち延長1460mは供用開始済み。用地交渉が難航していたエコパーク鉾田(汚泥再生処理センター)入り口までの延長420m区間について、昨年度に準備が整ったことから工事を実施している。来年5月の連休明けの供用開始を目指す。

 残事業区間延長1640mについては、改めてルートの見直しなどを行い、決定した後に第2期事業区間の未着工部分(延長180m)に着工する。



【写真=茨城空港アクセス道路を視察、国道6号横断函渠工事の現場】

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