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茨城県石岡市

石岡市が国民宿舎つくばねを改築へ

2019/11/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 石岡市はこのほど、保養施設の個別施設計画を策定した。それによると、市内には「やさと温泉ゆりの郷」(小幡1416)と「国民宿舎つくばね」(小幡2132-50)の2カ所の保養施設があり、特につくばねは老朽化が著しく、耐震性能もないためフラワーパーク周辺か、ゆりの郷周辺に2023~25年度の3カ年で建て替える計画。総事業費は14億5600万円。ゆりの郷では21年度に中規模改修に取り掛かる。改修費は1億2589万1000円を見込む。

 国民宿舎つくばねは、筑波山の中腹にある宿泊施設。本館は1974年築のRC造3階建て、延べ2895㎡。会議室棟が80年築のS造平屋、598㎡。

 2015年度の劣化状況調査によると、本館では屋根・屋上の老朽化が激しく、雨漏りが生じているほか、外壁からの漏水やタイル・塗装の剥離も見られた。会議室棟でも天井からの雨漏りが発生している。

 現在地は周遊観光の拠点になりにくいことから、滞在型観光施設整備基本計画で示された、フラワーパークかゆりの郷の周辺に移転新築する方針。その際、他の施設との統合も視野に入れる。

 スケジュールによると、21年度に既存施設解体の設計、22年度に既存施設解体工事と新施設の設計、23~25年度に新施設工事に取り掛かる。

 一方、やさと温泉ゆりの郷は00年築の温浴施設。本館(W造平屋、895㎡)や浴室(RC造平屋、558㎡)、休憩室(06年増築、W造平屋、199・52㎡)、和室・脱衣所(11年増築、S造平屋、131・47㎡)で構成。

 劣化度調査では、本館や浴室で屋根材の損傷や床・壁のひび割れ、雨漏りなどが発見され、また配管の漏水も確認された。

 来年で建築後20年が経過することから、中規模改修を行う。内容は防水工、外壁改修、受変電設備改修、給排水ポンプ交換、空調機交換、バリアフリー化など。20年度に設計(500万円)を策定し、21年度に工事(1億2589万1000円)を実施する。

 さらに22年度には、源泉ポンプの交換や源泉井戸の洗浄も行う。想定予算額は700万円。


【①国民宿舎つくばね②やさと温泉ゆりの郷】

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