塩尻市建設業協会(野沢秀樹会長=野沢建設)は14日、本年度の現場パトロールを実施した。松本労働基準監督署や市の職員も参加し、今回は工事が本格化している塩尻市新体育館建設工事現場など建築現場1カ所、土木現場2カ所の計3カ所を巡回。各現場で労働災害が発生しないよう呼びかけるとともに、パトロール結果を踏まえた検討会や研修会も併せて行った。
パトロールの出発に先立ち野沢会長は「現場パトロールは、自分の中で現場の管理や考え方も変わってくるという意味で勉強になる。ここにきて寒さもだんだん厳しくなってきた。寒さの中での仕事や作業は危険が増してくるので、そうしたことを含めて現場を見ていただきたい」と有意義なパトロールとなるよう呼びかけた。
パトロールは工事が本格化する塩尻市体育館建設工事、大門桔梗ヶ原1号線道路新設工事、塩尻駅西区画整理事業6-9号線他工事の3現場で実施。それぞれの現場代理人や担当技術者が工事の進捗状況や当日の作業内容を説明。参加者は施工体系図などを確認した後、現場内の墜落、転落対策がしっかり取られているかなどをチェックリストを見ながら巡回した。新体育館は2021年4月の開館をめざし、現在は骨組み工事が進められている。基本設計はINA・エーシーエ設計JV、実施設計と施工は前田・岡谷・安井・エイデザインJVが担当している。
パトロール終了後は協会に戻り、パトロール結果を踏まえた検討会を行った。松本労働基準監督署の宮田労働基準監督官は「建設業の皆様に気をつけていただきたいポイントを絞ってお話しさせていただきたい」として工事現場の安全確保をテーマに講話を行った。