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庁舎整備石綿・汚染土壌処分など約15億9400万円/道路、下水道工事平準化も/千葉市補正

2019/11/26 日刊建設タイムズ

 千葉市は28日に開会する市議会定例会に、一般会計で6億5524万5000円、下水道事業会計(資本的支出)で2億900万円を追加するなどの本年度補正予算案を提出する。一般会計では、台風等により被害を受けた住宅の補修復旧に係る支援制度の拡充経費等を計上。また、新庁舎整備に伴い除却されることになる既存庁舎のアスベスト含有量が明らかになったこと、敷地内に基準値を上回る土壌汚染が確認されたことで、これらの除去費用として合わせて約15億9400万円を加え、改めて債務負担行為を設定。さらに、工事発注の平準化を図るため、一般会計の道路整備で限度額10億円、下水道事業会計の下水道整備で限度額2億6000万円の債務負担行為を設定する。

 新庁舎整備については、今年3月議会で議決を受け、大成・鵜沢JVと249億4260万円で契約を結んでいる。今回、アスベスト処分経費約1億4700万円、汚染土壌処分経費約14億4700万円を加えた上で、これまでの執行分を差し引き限度額263億9400万円の債務負担行為を設定。補正予算議決後、変更契約を結ぶ予定。2025年1月31日までの工期に今のところ変更はないとしている。


 補正予算案の概要


 《一般会計》

 ※繰越明許費(追加)

 ▽新庁舎整備事業=550万円▽一時保護所改修事業=5431万6000円▽道路維持事業=4000万円▽交通安全施設整備事業=2億4900万円▽消防訓練施設建設事業=1億286万円▽小学校エレベーター設置事業=2億9863万円

 ※繰越明許費(変更)

 ▽被災した住宅の応急修理事業=8億950万円(補正前5億950万円)▽被災者住宅補修緊急支援事業=1億8000万円(同1億5000万円)▽道路整備事業=4億円(同2億7000万円)▽橋梁維持事業=1億9200万円(同1億5000万円)

 ※債務負担行為(追加)

 ▽東京2020大会都市ボランティア運営=期間20年度、限度額9800万円▽東京2020大会ラストマイル装飾=期間20年度、限度額6700万円▽新庁舎整備事業=期間20~24年度、限度額263億9400万円。アスベスト処分、汚染土壌処分経費を追加▽蘇我コミュニティセンターハーモニープラザ分館施設管理運営=期間20年度、限度額5049万8000円▽千の葉の芸術祭開催負担金=期間20年度、限度額1億4200万円▽美術館及び市民ギャラリー・いなげ施設管理運営=期間20~24年度、限度額27億3250万円▽ハーモニープラザ施設管理運営=期間20~24年度、限度額24億1605万7000円▽少年自然の家施設管理運営=期間20~24年度、限度額13億4179万9000円▽中田都市農業交流センター施設管理運営=期間20~24年度、限度額7363万4000円▽道路整備=期間20年度、限度額10億円。工事平準化のため道路整備工事等の発注を前倒し。工事34件、測量7件、設計9件▽蘇我スポーツ公園施設管理運営=期間20~24年度、限度額11億5047万3000円▽昭和の森施設管理運営=期間20~24年度、限度額3億3770万円▽稲毛海岸公園教養施設管理運営=期間20~22年度、限度額4億7953万8000円▽小学校改修(小中台南小学校、こてはし台小学校)=6100万円

 【総務費】

 ▽新庁舎整備事業=550万円。高圧キャビネット移設負担金▽千の葉芸術祭開催負担金=1800万円

 【民生費】

 ▽被災した住宅の応急修理事業=3億円。補助限度額20万円、見込み件数1500件▽被災者住宅補修緊急支援事業=3000万円。補助限度額20万円、見込み件数150件

 【土木費】

 ▽総合流域防災事業=1000万円。工事費。坂月川浸水対策水位計設置、水位情報周知システム構築

 《霊園事業会計》

 ※債務負担行為(追加)

 ▽斎場施設管理運営=期間20~24年度、限度額18億2667万2000円

 《学校給食事業会計》

 ※債務負担行為(追加)

 ▽大宮学校給食センター維持管理運営長期包括委託=期間20~29年度、限度額48億5521万8000円

 《病院事業会計》

 ※債務負担行為(追加)

 ▽青葉病院地下浄化施設整備・運営維持管理=期間20~34年度、限度額4億600万円。災害時拠点病院の指定要件の一部改正に伴い、地下浄化設備を整備

 【収益的支出】

 ▽医業費用=3億6493万6000円。薬品費

 《下水道事業会計》

 ※債務負担行為

 ▽下水道整備=期間20年度、限度額2億6000万円。工事平準化のため下水道整備工事等の発注を一部前倒し。工事5件、設計3件

 【資本的支出】

 ▽建設改良費=2億900万円。①管渠布設費(1億8000万円)下水道管渠の腐食による道路陥没箇所の改良工事(1億7500万円)、坂月第2調整池浸水対策水位計及び警報装置設置工事(500万円)②計画認可費(2900万円)。坂月第2調整池浸水対策実施設計

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