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事業者茨城県
見出し千波湖に円型ブリッジ/観光拠点やホテル/偕楽園・歴史館観光向上策/星野リゾート提案  
掲載 2019年11月28日日本工業経済新聞(茨城版)  
本文

 県は、星野リゾートから提案された「偕楽園・歴史館エリア観光魅力向上構想」(水戸市)を公開した。構想のコンセプトは「都市観光なのにリゾート気分を味わえる地 水戸」。提案では対象エリアを①偕楽園本園と歴史館②偕楽園拡張部(ボーリング場跡地を含む)③千波湖畔―に分け、それぞれで「コト消費を促進する仕掛け」をつくる。偕楽園本園では周遊の促進などを、拡張部ではバーベキュー場や子供の遊び場、駐車場などを、千波湖畔ではホテルや観光拠点施設、千波湖を浄化するための浚渫工事や浄化対策も提案。また三つのエリアが分断されているため各エリアが接する場所に円型のブリッジ(橋)を架け、魅力向上を図る。提案を参考に県では具体的な魅力向上策を検討していく。

 提案内容について大井川和彦知事は、星野リゾートが培ってきたダイナミックなアイデアと評価。一方で「実現にはかなりハードルが高い内容も含まれており、全ての提案がそのまま実現できるものではないと受け止めている。活用できるアイデアはスピード感を持って実現できるよう取り組んでいく」とコメントしている。
 観光魅力向上構想は、偕楽園や歴史館エリアの観光を活性化させ、県の魅力向上にもつなげるため、観光分野で活躍している星野リゾートに策定を委託した。
 構想によると、コンセプトは「都市観光なのにリゾート気分を味わえる地 水戸」。ターゲットは、まずは首都圏在住者で、徐々にエリアを広げていく。
 星野リゾートが考える水戸観光の課題としては①コト消費のイメージが不足②象徴となる食が無い③魅力が点在④広告主が不在⑤キラーフォトが無い―を指摘。そのため現在の観光資源を磨いて活用し、コト商品を促進する新たな仕掛けをつくることで、課題を解決することを提案している。
 提案は3エリアごとに行った。
 偕楽園本園と歴史館のエリアでは、本園について観梅時期以外も楽しめる通年の魅力を追求。周遊の促進、喫茶店・休憩所・既存店の拡充や刷新、ライトアップなど園内の魅力最大化を図る。歴史館はオープンスペースの拡充などを行う。
 偕楽園拡張部エリア(ボーリング場跡地を含む)については、近くの店やマルシェで新鮮な食材を購入して行うバーベキュー場、グランピングレストランなどアウトドア体験ができることを提案。駐車場は千波湖畔に点在しているものを1カ所に集約し、景観に配慮したオーガニックデザインの埋込型する。子どもの遊び場としてはアスレチックなどを設置する。
 千波湖畔エリアには、観光の拠点となる施設を設置。農業県である本県の食材を堪能できるカフェやレストラン、伝統工芸を体験できるギャラリー、土産屋、観光情報を発信するセンター、湖畔を走る人のためのランニングステーション、サイクリングステーションなども示した。
 さらに観光客を対象としたカジュアルなホテルも提案。ナイト活動や朝活などの魅力を提供することで宿泊を促進する。千波湖を浄化するための浚渫工事、浄化対策も行う。
 3エリア全体への提案としては、芸術を楽しめるようにするほか、公園内でアートや花木を見ながら散策できるようにする。治水機能も整備する。
 一方で、3エリアは常磐線や道路、高低差によって分断されていることを指摘。そのため各エリアをつなぎ、水戸中心市街地もつなげ、観光地の魅力を増大させようと、各エリアが接する場所に円型のブリッジ(橋)を架けることを提案している。ブリッジは1周約1・5㎞。自転車や徒歩で自由に通行できるようにし、なるべく水面に近くなるようにする。さらに観光拠点やホテルと一体化させる。
 ブリッジによって今までなかった圧倒的な非日常な体験を提供し、インパクトがあるビジュアルを提供することで、SNSやメディアでの情報発信につなげ、ブリッジ自体をキラーフォトとすることで水戸のシンボルとなることを目指す。
 さらにエリア内の移動手段として、観光客向けパーク&ライド、シェアサイクル、観光スポットを周遊するバスを提示。水戸駅南口と観光拠点施設を桜川で結ぶ船の運航、ナイトクルージングなども提案している。
 県では本年9月、庁内の関係課で組織する「偕楽園・歴史館エリア観光魅力向上プロジェクトチーム」を設置した。今後も星野リゾートの協力を得ながら、具体的な魅力向上策を検討していく。

【図=観光拠点イメージ、ホテル前のイメージ、魅力向上の提案エリア】

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