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新潟県長岡市

来年度に寿ポンプ着手、4カ年で事業費40億

2019/12/07 新潟建設新聞

 長岡市は内水対策として、2020年度から寿町ポンプ場の本体整備に着手する。4カ年の工事で土工、建屋、機械設備整備を行う。毎秒9tの排水量を想定し、完成すれば市内最大級の雨水ポンプ場となる。総事業費は約40億円を見込む。

 場所は寿3地内、長岡中央浄化センターの隣接地。豪雨の際に信濃川へ雨水を直接排水する。寿・蔵王地区の約238haの浸水対策の面で効果が期待できる。

 設計はオリジナル設計が担当した。

 2日の市議会定例会で磯田達伸市長は「台風19号の被災により、信濃川の氾濫が現実的となり、本市においても新たな災害リスクが顕在化した。支流へのバックウォーター現象で中小河川の洪水リスクが高まった」と危機感を語り「国・県へ河川対策を要望するとともに、協力して防災体制を強化していきたい」と強調。

 土木部の野口和弘部長は「市内には豪雨の場合浸水する恐れのある箇所が多数ある。市が常備する発電機とポンプの台数を増やして浸水対策を強化していく」と説明。その上で「放流先である新潟県が管理する浄土川や太田川の河川整備計画との整合を図っていく」と方針を示した。

 浄土川の改修は新潟県河川整備計画の対象河川で、県は太田川との合流部に逆流防止水門の設置や拡幅、掘削工などの詳細設計を進めている。

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